Youside
自分の部屋にて。
コンコン
ドアのノック音が聞こえた。
私はすぐドアを開け、ダーマさんを通した。
ダーマside
シルクがあなたの血を吸ったって聞いて、
俺は我慢できなくなった。
どうせだったら俺も...。
あなたが何か言いたげな感じだった。
ドサッ...
俺はあなたを押し倒し、
シルクの付けた牙の跡を見る。
シルク抜け駆けしやがって...
すんなり承諾した...!?
俺はてっきり嫌だと言うと思っていた。
なんだこいつ...優しいのか、それともバカなのか...。
あー、もう我慢できねぇ...!
俺はシルクが吸った場所とは反対の場所に牙を食い込ませた。
肩を震わせるあなた。
やっぱり怖いのか。
それにしてもこの血...。
俺の好みだ。
もっと、もっと欲しい。
...ダメだ、これじゃあ死なせてしまう。
俺は歯止めが効かなくなる前に、
吸うのをやめた。
俺はあなたを押し倒した状態から起き上がって、座った。
あなた...からかってんのか...?
いつかイタズラしてやろ...。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。