第10話

第10夜 小さな嫉妬
555
2020/01/04 09:02




Youside



あなた

ごちそうさまでした...!

モトキ
モトキ
あ、皿はいいよ〜。俺が片付けるから!
あなた

わかった...!




自分の部屋にて。



あなた

ふあぁ...ご飯食べたから眠くなっちゃった...。



コンコン


ドアのノック音が聞こえた。
ダーマ
ダーマ
俺だ。
あなた

あ、ダーマさん...。



私はすぐドアを開け、ダーマさんを通した。


あなた

どうしました...?ダーマさん...?

ダーマ
ダーマ
ああ、いや...大した用はないんだ。




ダーマside





シルクがあなたの血を吸ったって聞いて、
俺は我慢できなくなった。


どうせだったら俺も...。


あなた

あの...どうしました...?

ダーマ
ダーマ
ああ、すまん。ちょっとぼーっとしてた。
あなた

大丈夫ですか...?

ダーマ
ダーマ
ああ。


あなたが何か言いたげな感じだった。


ダーマ
ダーマ
どうした、何か言いたいことがあるんだったら言ってみろ。
あなた

あ...、わかりますか...?

ダーマ
ダーマ
お前、顔に出やすいぞ。
あなた

えっ...(´・ω・`)

ダーマ
ダーマ
全く...早く言ってみろ。
あなた

あ、あの...シルクさんが吸血鬼ってことは...ダーマさんもモトキも吸血鬼ってことですか...?

ダーマ
ダーマ
ああ、そうだ。
あなた

やっぱりそうなんですか...。

ダーマ
ダーマ
じゃあ、俺からもひとつ聞いていいか?
あなた

なんでしょう...?

ダーマ
ダーマ
シルクに血を分けたなら俺にも分けてくれるよなぁ?
あなた

えっと...?




ドサッ...
あなた

わっ...!




俺はあなたを押し倒し、
シルクの付けた牙の跡を見る。


シルク抜け駆けしやがって...
ダーマ
ダーマ
ずるすぎだろ...。
あなた

えっ...?

ダーマ
ダーマ
なんでもない。
なぁ、あなた。血飲ませてくれるよな?
あなた

いいですよ...



すんなり承諾した...!?


俺はてっきり嫌だと言うと思っていた。


なんだこいつ...優しいのか、それともバカなのか...。



あー、もう我慢できねぇ...!
ダーマ
ダーマ
後悔、するなよ?



俺はシルクが吸った場所とは反対の場所に牙を食い込ませた。



あなた

っ...!



肩を震わせるあなた。


やっぱり怖いのか。

ダーマ
ダーマ
あんまり動くな。吸いにくい...。


それにしてもこの血...。


俺の好みだ。


もっと、もっと欲しい。


...ダメだ、これじゃあ死なせてしまう。



俺は歯止めが効かなくなる前に、
吸うのをやめた。

ダーマ
ダーマ
んっ...やっば何この血...。
あなた

えーっと...お気に召さなかったのですか...?

ダーマ
ダーマ
いや、めっちゃ美味い。俺の好み。
あなた

そうですか...良かったです( *´꒳`*)

ダーマ
ダーマ
...決めた、またお前の血吸わせろ。
あなた

いいですよ...?

ダーマ
ダーマ
簡単にいいって言うんだな...お前...。
俺はあなたを押し倒した状態から起き上がって、座った。


ダーマ
ダーマ
大丈夫か?貧血になってないか?
あなた

大丈夫です...ダーマさんってやっぱり優しいですね...w

ダーマ
ダーマ
俺はただ...!お前に何かあったら、また血吸えなくなるからそれが嫌なだけだ...!
あなた

...w

ダーマ
ダーマ
笑うな...!


あなた...からかってんのか...?


いつかイタズラしてやろ...。

プリ小説オーディオドラマ