第13話

第13夜 必死なお願い
489
2020/01/04 09:06


シルクside



あなたが男に連れ去られそうになった。


多分、ダーマが助けた時も奴らがいたんだろう。


...許せないな。


あなたを傷つけるつもりか...。



あなたは座り込んでしまった。


シルクロード
シルクロード
大丈夫!?
あなた

...(。_。`)コク

シルクロード
シルクロード
...とりあえず、戻ろう。




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屋敷


シルクの部屋にて。

シルクロード
シルクロード
大丈夫か?
あなた

うん...。



あなたをベッドに座らせて、
俺は床に座った。


あなた

どうしたの...?

シルクロード
シルクロード
なぁ、あいつらって、もしかしてダーマが助けた時にいた奴らか?
あなた

...っ。

シルクロード
シルクロード
言いたくないなら無理して言わなくていいんだ。
ただあなたを守りたいんだ。
あなた

...ありがと。(ボソッ)

シルクロード
シルクロード
えっ?
あなた

なんでもない、どっちにしても言わなきゃいけなかったことだから大丈夫だよ。

シルクロード
シルクロード
そうか。


そしてあなたは俺に全てを話してくれた。


あなたの父親が酒浸りだったこと。


よくあなたを殴ってたこと。


借金を残して消えたこと。


そして、俺たちとあなたが出会った夜のこと。


聞いてて腹が立ってきた。


シルクロード
シルクロード
んで、さっき会った時に父親が呼んでるって聞いたのか。
あなた

うん...。

シルクロード
シルクロード
行かなくていいだろ。
あなた

えっ...でも...。

シルクロード
シルクロード
それともお前は、父親のところに戻りたいのか?
あなた

...。



もちろん、あなたはそんなこと望んでないはずだ。


戻りたかったら、あの時俺を拒んだはずだ。

あなた

戻りたくない...戻って地獄を見るくらいなら...。

シルクロード
シルクロード
...!?

あなたがベッドから降り、俺の手を握って...。

あなた

シルク達とずっと一緒にいたい!
もう苦しむのはいや!
やっと幸せを感じれたから...。
お願い、私を守って...!

シルクロード
シルクロード
...っ。


必死になって俺にお願いをしてきた。


あなたの瞳が潤んでいる。


...反則だろ。


俺は空いた手であなたの頭を撫でた。

シルクロード
シルクロード
わかったよ、あなた。こうなったらずっとお前のこと守ってやるよ。
あなた

...!!ありがとう...!シルク!



あなたの顔が明るくなって、俺にありがとうと言うと俺に抱きついてきた。


シルクロード
シルクロード
...っ!?!?おい、あなた?
あなた

しばらく...このままでいたい...。



突拍子がないことをされたな...。


しばらく俺は固まったままだった。

あなた

シルク...( *´꒳`*)



またあの笑顔...。


俺はいつもあなたの笑顔にドキッとする。


俺、まさか...。









あなたに恋、したのか...?

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