人は欲深い
金.権力.恋人など…
人の欲深さは底知れない
しかし「欲」は人間の本能
欲無くして人は生きていけない
「醜悪な欲」とは所謂
「悪魔に魂を売る」ほどの所業のことを指す
そうつまり
お金欲しさに息子魂を悪魔に売った
うちの両親は醜悪きわまりない欲望の塊なんだと思います…
鈴木入間(14)はひどくお人好しである
頼み事にも
「やっといて」
入「いいよいいよ」
頼まれないことにも
おばあさん「悪いね〜」
入「いいんですよいいんですよ」
理不尽なことでも
チャリーン
「サンキュー」
入「いいんですいいんです」
何事も受け入れて断れない
自分で自分も呆れるほどのお人好し
でも
さすがにこれは酷すぎる
『売却済み』
ピッ
「いやー興味本位で悪魔召喚やってたら本物でちゃってさ『息子よこせば金をやる』って言われて、契約しちゃった!」
「離れていてもお前を見守っているよ…
あ、ドンペリ追加で」
ブッツーツー
サリバン「そして吾輩が悪魔である」
チーン
彼の両親はクズだった
とにかく非常識で規格外…
ヨチヨチ
入母「まあ!見てあなた!入間が立ったわ!」
入父「おぉ!やったな!偉いぞ!
じゃあ今日から自立だな!
よし!まぐろ漁に行くぞ!ついてきなさい!」
入母「行ってらっしゃい」
それからもいうもの…
金を求めて東奔西走
修羅場に連れ回されて14年…
トラブルの英才教育を受けてきた結果
僕には何事も受け入れる癖が身に付いた…
―――――でも悪魔は受け入れられない
しゃらーん
ピシャーン
ポーン
数分後…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。