第34話

ドキドキ★柱合会議
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2020/03/20 08:01
後藤「起きろ…おい起きるんだ!…起き…オイオイこらァ!!やいテメェ!!やい!!いつまで寝てんだ!!さっさと起きねぇか!!」
炭治郎「ハッ……?!」
後藤「柱の前だぞ…!」
『……………』←寝てる
後藤「…おいお前も起きろ!!オイッ!!緊張感もクソもねぇなこの女!?」
『…誰…うるさい…傷に響く…』
後藤「ハイハイすいませんね!!いいから起きろ!!柱の前だって言ってんだろ!!」
『…柱…の前…?…ッハァッ??!!』
朦朧としていた意識がハッキリと覚め、顔を上げる
『アッ…後藤さん早く言ってよ?!』
後藤「言ったわ!!」
炭治郎「な…あなた…?!柱って…??」
『炭治郎!…今説明受けるからさ』
炭治郎「説明…?(なんでそんなに落ち着いてられるんだ?!ここは何処なんだ?!)」
炭治郎は辺りを見回して、忙しない
しのぶ「ここは鬼殺隊の本部です。貴方達は今から裁判を受けるのですよ。竈門炭治郎君…碧元あなたさん」
『(やっぱりか~~~!!なんしろ私宣言してるからな!!ヤッバ2回目は流石に打首だわオワタ)』


煉獄「あなた少女…よもや、裁判の必要など無いだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!我らのみで対処可能!鬼もろとも斬首する!」

─ 炎柱・煉獄 杏寿郎


宇髄「…ならば俺が派手に首を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ、もう派手派手だ」

─ 音柱・宇髄天元

甘露寺「(えぇ…あなたちゃんまで…?こんな可愛い子を殺してしまうなんて胸が痛むわ、苦しいわ…)」

─ 恋柱・甘露寺蜜璃

悲鳴嶼「あぁ…なんというみすぼらしい子供達だ、可哀想に。生まれてきたこと自体が可哀想だ」

─ 岩柱・悲鳴嶼行冥

『(この悲鳴嶼さんのセリフにはいつも納得出来なかったな…ごめん悲鳴嶼さん)』


時透「(なんだっけあの子…前に会ったような…あれ、何て言うんだっけ…)」

─ 霞柱・時透無一郎


悲鳴嶼「殺してやろう」
煉獄「うむ…(まさかあなた少女までも…)」
宇髄「そうだな派手にな…つか、なんであなたが居んだよ」
『…それはすみません!!』
炭治郎「(あなた…ごめん…ッ禰豆子は?!)」
炭治郎は禰豆子ちゃんをキョロキョロと首を動かして探している
『…!炭治郎、落ち着いて…』


伊黒「そんなことより冨岡はどうするのかね」
炭治郎「!?」


伊黒「拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう…そしてそこの金髪の女。隊律違反は二度目…どう処分する、どう責任を取らせる、どんな目に合わせてやろうか」

─ 蛇柱・伊黒小芭内

甘露寺「(伊黒さん相変わらずネチネチしてて蛇みたい、しつこくて素敵)」
炭治郎「あなた…?!二回目なのか…?」
『…テヘ』
後藤「テヘじゃないだろお前…下手したら殺されるぞ…」
『うはは』
後藤「うははって…(コイツもやべえ奴だな)」
甘露寺「(冨岡さん…離れた所に一人ぼっち、可愛い)」


胡蝶「…まぁいいじゃないですか、大人しくついて来てくれましたし…処罰は後で考えましょう。それよりも私は坊やの方から話を聞きたいですよ(あなたさん…本当に庇ってらっしゃるのですね…)」

─ 蟲柱・胡蝶しのぶ

炭治郎「…ッ ゲホゲホゲホッ」
『炭治郎…(このままだと実弥さんが箱を持ってくる…)』
しのぶさんが炭治郎に鎮痛薬が入った水を与えている隙に、縄を解こう
幸い、私は膝をついて手は後ろになってて見えないから好都合だ
手首に縛ってくれて、有難う、誰かさん!
手首を曲げて縄を解く
『(解けた…手で握ってればわかんないか)』
炭治郎「…俺の妹は鬼になりました。だけど人を喰ったことは無いんです。今までもこれからも、人を傷つけることは絶対にしません!」
伊黒「くだらない妄言を吐き散らかすな。そもそも身内なら庇って当たり前、言うこと全て信用出来ない、俺は信用しない」
『私身内じゃないんですけど』
伊黒「部外者は黙っていろ、お前は竈門炭治郎より重いかもしれないんだぞ」
『いいです死んだら死んだまで。私は元々そのつもりですし』
伊黒「…」
悲鳴嶼「あああ…取り憑かれているのだ。早くこの哀れな子供達を殺して解き放ってあげよう」
『(完全なる人殺し発言…)』
炭治郎「聞いてください!!俺は禰豆子を治すため剣士になったんです!禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことでその間禰豆子は人を喰ったりしてない!!」
炭治郎が精一杯叫ぶ
ああ、この場で叫んでも無駄だよ、炭治郎
私の胸もギュッと締められる
『…炭治郎、今どんなことを言っても誰も聞いてくんないよ。お館様が来るまで待たないと』
炭治郎「あなた…(お館様って誰なんだ…?)」
宇髄「…話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。人を喰ってないこと、これからも喰わないこと。口先だけでなくド派手に証明してみせろ」
時透「(なんだっけあの鳥…ええと…)」
甘露寺「あのぉ…でも疑問があるんですけど…あなたちゃんの言う通り、お館様がこのことを把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?いらっしゃるまでとりあえず待った方が…」
『(蜜璃ちゃんの方が冷静な判断してんじゃねぇか…てかそろそろ来るな…)』
炭治郎「妹は俺と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!だから…」
『(ッきた!!)』
実弥「オイオイ何だか面白いことになってるなァ」
隠「困ります不死川様!どうか箱を手放してくださいませ」


実弥「鬼を連れてた馬鹿隊員てのはそいつかいィ…一体全体どういうつもりだァ?」

─ 風柱・不死川実弥

『(完全に目が血走っとるぜ実弥さん…)』

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