第9話

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2020/01/26 04:16
御館様「おはよう皆 今日はとても良い天気だね…」
御館様がご子息に連れられて私達の前に出る
御館様「空は青いのかな?」
とっても落ち着く声で話す御館様は、鬼殺隊当主という凄い立場なのだ
凄い…凄すぎる…名前全部覚えてるとか本当尊敬する…
1/fゆらぎの力も凄いけど、取り敢えず御館様の人柄良すぎるまじナイアガラの滝だわ
御館様の事考えすぎていつの間にか柱の誰かが言う挨拶聞くの忘れた
『(くそっ…生で聞きたかった…!!)』
なんて悔しがっていると御館様が口を開いた
御館様「そこにいるのは…美月子とあなたかい?」
美月子「お久しぶりです、御館様。この度はあなたのご紹介にとまいりました」
『お初にお目にかかります、碧元あなたと申します』
良かった~~~来る前に練習しておいて!!
心臓バックバクいってる
御館様「…美月子」
美月子「はい」
御館様「紹介だけじゃないんだろう。」
そう言うと師範はびくっと肩を跳ねさせた
『…??』
美月子「流石です…実は、柱の方々にもご報告を、と思いまして」
御館様「うん。あなたの 痣 の事だね?」
『エッ』
思わず漏れた驚きの声。
痣??私に??
『あの…師範、それはどういう事でしょうか』
煉獄「ム!?なんの事だ…!」
美月子「ごめんね、あなた!実は、あなたが着替えをしている時に偶然見つけたのよ、痣。」
『エッ』
宇髄「…でも自分で気づかねぇのは派手にねぇんじゃねぇか??」
美月子「それが、背中の方にあるの。右肩から左肩までズラッと」
御館様「そうか…」
『し、知らなかった…』
美月子「私も驚いたわ…だからなのね」
『ええ…??』
御館様「その事について、詳しくいいかな美月子」
美月子「はい。あなたに稽古をつけている時です。あなたが突然、私の内蔵が傷つけられている事を言い出しました。その傷は現役時代、鬼の攻撃による負傷です。ですが、あなたには伝えていません。」
『…アッ』
確かに、言ったことある。
師範の動きが速くて、詳しくもっと鮮明に見極めようとしたら、の時だったと思う
スゥゥゥと身体が透けて見えて内蔵の位置、筋肉の動きまで目に見えるようになった
その時は、師範の素早い動きが…いや全部ゆっくりに見えた気がする
その時の稽古で、師範に二発攻撃を入れることが出来たのだ
御館様「心当たりのある顔だね、あなた」
『…はい。師範の動きをよく見ようとした途端師範の身体が透けました。五臓六腑の位置、筋肉の動きまで』
御館様「…あなたはもしかしたら神様から選ばれたのかもしれないね。痣の事は此方もまだ良くわかっていないんだ。…ただ」
御館様は続けた
御館様「ただひとつ、わかっていることがある。鬼舞辻無惨をあと一歩の所まで追い詰めた剣士達にはあなたの痣…鬼の紋様とよく似た痣が発現したそうだ」
鬼舞辻無惨 という言葉に皆がザワつく
『それが、私の背中、に…??』
冷汗が垂れる
でも…原作にあったか…??
覚えていないだけかもしれない。
『あ』
思い出した…確か…どこでだっけ…
美月子「あなた?あなた??大丈夫??」
何処でだっけか…いやまずそこはいいんだ、思い出したことを御館様に伝えるんだ
『…御館様、もうひとつ、思い出したのですが』
御館様「なんだい?」
『…痣の出た者は例外なく』
実弥「なんだァ??」
不死川さんがイラッとしたのか声を上げる
『…25歳までに死ぬ』
御館様「…一つ収穫があったね。あなた、それはどこで??」
言葉が喉につっかえた
携帯で見ました、実はここの世界の人じゃないんです、なんて言えるわけが無い
また、冷汗が私の頬を伝った
『ッそ、それは…』
言葉がつまる
宇髄「なぁ、何処でなんだ??」
するとピシッと頭に何かが当たった
時透「御館様が聞いてるんだけど」
時透くんが小石を私に投げたみたいだ
しのぶ「辞めてください」
ぐるぐると目が回る感覚
『ッあ、そ、それは…い、言えな…ごめんなさ…』
ぷつんと私の意識はここで途絶えた

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