第42話

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2020/04/12 03:13
──── それから五日が経った。
私はしのぶさんに直談判して、五日中の三日は蝶屋敷の裏山で猛ダッシュしてた。
残りの二日でシラフでもカナヲに勝てるようになった
そして……多分炭治郎達はカナヲに負け続けて、そろそろ善逸と伊之助がサボり始める頃かな?






アオイ「あなた達だけ!?信じられないあの人達!!」
『殴ってでも連れてくるから…』
炭治郎「すみません………」
炭治郎と二人で頭を下げる
炭治郎「…明日連れてきます……」
アオイ「いいえ!あの二人にはもう構う必要ありません。あなた達も来たくないなら来なくていいですからね。」
『……まァ大体何してるか分かるんだけどね』
炭治郎「分かるのか?」
『うん。殴りに行こうね後で(^^)』
炭治郎「顔が怖いぞあなた……」
それから訓練が始まった
私は重りなどを付けて訓練してみると、カナヲに負けてしまった
炭治郎も、カナヲには勝てなかった
炭治郎「『お疲れ様でした…』」

私は重りに耐えられるように筋トレを始め、
炭治郎は訓練に参加し続けながら、
私と一緒に善逸と伊之助を説得する
そんな感じの日々が十日続いた

炭治郎「…(何で俺は勝てないのだろう。俺とあの子…そしてあなたの何が違う?)」
「炭治郎さん」
「炭治郎さん」
「あのう…」
『た~~んじろうッ!!』
ポンッと私は炭治郎の肩に手を置き、こちらに気づかせる
炭治郎「わッびっくりした!あなたも…ごめん、どうした?」
三人「………」(モジモジ
きよ「手拭いを………」
プルプルしながら炭治郎に手拭いを渡す
炭治郎「わぁ!ありがとう助かるよ!優しいねぇ」
にっこり笑う炭治郎に、きよちゃん達は嬉しそうだ
『……(なんだこの可愛い空間は…すきぴ←)』
きよ「あの…炭治郎さんは全集中の呼吸を四六時中やっておられますか?」
炭治郎「…………ん?」
きよ「朝も昼も夜も寝ている間もずっと全集中の呼吸をしてますか?」
炭治郎「………やってないです。やったことないです…そんなことできるの!?」
きよ「はい!それができるのとできないのとでは天地程差が出るそうです」
炭治郎「全集中の呼吸は少し使うだけでもかなりキツイんだが……それを四六時中か……」
きよ「できる方々はすでにいらっしゃいます。柱の皆さんやカナヲさん、そしてここにいるあなたさんです!」
炭治郎「え!?あなたできるのか!?」
と、目を見開いて聞かれたのでとりあえず
『……』(バチコーーン☆
ウィンクかましといた
きよ「頑張ってください」
炭治郎「そうか……!ありがとうやってみるよ!!」
きよちゃん達は仕事がまだあるそうで自分の持ち場に戻って行った

炭治郎「あなた…だからカナヲについて行ってたんだな」
『まぁ常中便利だよね。師範にやるならやっとけ!みたいな感じでやらされた』
炭治郎「あなたは凄いな…!俺にも常中のやり方教えてくれ!頼む!!」
炭治郎はカナヲの時みたいに私の前に来て手を握った
『…いいよ!是非!(手ッッッ…!!!)』
内心では爆発が起こっているが、顔には出さない
『全集中常中はね、ずっと全集中の呼吸やるの。まずは肺をおっきくする事から始めた方がいいよ!やり始めた時、目が飛び出るかと思った』
炭治郎「うぅ…頑張る!!」
『炭治郎ならできるさ!!だって炭治郎偉いし努力してるから!!』
炭治郎「!」
『善逸と伊之助なら私に任せて。炭治郎は常中』
炭治郎「ありがとう…!あなたには感謝することがいっぱいだ!」
『!…何言ってんの、私こそ炭治郎に感謝することが沢山あるよ』
炭治郎「お互い様だな!」
…その明るい笑顔で、沢山の人を救って、
炭治郎の方がよっぽど凄い。
『じゃあまずやってみる?』
炭治郎「お願いします!!」


__ 私も、大切な人達を命に代えても守る覚悟を決めなきゃな

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