第37話

蝶屋敷には天使が居る
10,912
2020/03/27 07:54
隠②「ごめんくださいませー」
隠①「ごめんくださいませー」
隠②「ごめ…全然誰も出て来ねぇわ」
何度呼びかけても誰かが出て来る気配は無い
『なほちゃ~ん!きよちゃ~ん!すみちゃ~ん!…駄目っすね!』
勝手に上がるのもアレだと思ったので、隠の人達と庭の方に回った
隠①「お前自分で歩けよな」
炭治郎「すみません…ほんともう体中痛くて…」
隠②「お爺さんかよ」
『おつかれ炭治郎!!』
隠①「どっちかって言うとお前の方がやべえからな」
『なんてこと』
炭治郎「凄いなぁあなたは…俺を白黒の人から遠ざけてくれたり、禰豆子の箱取り返してて…」
『いやいや、結局刺されちゃったからさ…マジごめん二人とも』
私がそう言うと箱がカリカリとなった
隠②「ヒッ?!箱から…?!」
炭治郎「禰豆子が返事してるだけなので大丈夫です」
『んもぅ竈門兄妹可愛い尊い』
隠①「何言ってんだお前…あっ、いる、人いる」
『ああっ!カナヲ~~~~!!』
隠②「知り合いなのか?!継子の方と?!」
炭治郎「ツグコ?ツグコって何です…か」
私はカナヲの所に走って行く
え?いつ仲良くなったって??
獪岳の件の後で蝶屋敷行ったじゃん??
その時に仲良くなったんだよね!ヨッシャ。
二人でラムネ飲んだ。


あげた時になんで?みたいな顔してたけどしょうがない、転生者だから☆
『カ~ナヲ~~!!久しぶり!元気してた?』
カナヲはまだたまに銅貨使うけど、私と話す時はできるだけ使わないようにしてくれてる
カナヲ「…!あなた…久しぶり…」
『うんうん!元気そうで良かった!!蝶屋敷、上がっても大丈夫?』
カナヲ「…アオイ…」
『おっけおっけ!てか相変わらずチョウチョ寄ってくるんだね~…すご』
隠②「あの~…胡蝶様の申し付けにより参りました。お屋敷に上がってもよろしいでしょうか?」
隠の人に聞かれてもニコニコと笑い続けるカナヲ
『…あはは』
すると後ろでハキハキとした声が聞こえた
アオイ「どなたですか!!」
『あっアオイちゃん!風邪は大丈夫だった?』
アオイ「貴女ですか!あの時はどうも!無事最終選別合格おめでとうございます」
『有難うアオイちゃん!しのぶさんに言われて来たんだけど…』
アオイ「怪我人ですね、こちらへどうぞ。…って貴女も左腕貫通してますから早く来てください」
アオイちゃんは私の左腕を見て、前を歩いていった
隠①②「…(コイツ(あなた)…やべえな…そして歩くの速い…)」
『あ…カナヲまたね~!後でお話しよう』
カナヲ「…」(にこにこ
にこにこしてるカナヲ可愛い。
前歩くアオイちゃんも可愛い。


やっぱ蝶屋敷は天使の住処なのかもしれないな…


まだあの三人に会ってないし…


『(可愛いさを補充したい)』
私達はなんやかんやあってやっと無事に蝶屋敷に入ることが出来た

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