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第3話

249
2022/03/10 10:22
豊永利行side



最近引越しをした。
俗に言う事故物件?とやらに。。

豊「事故物件って言ってたけど霊感ないし大丈夫だろ」

『ナニシテルノ、ワタシノヘヤデ、ナニシテルノ』

豊「お!大丈夫って安心しようとした瞬間
起きるんだな〜、俺の部屋になったんだって」

『デテイケ、ココカラデテイケ、、、、
って、もう契約済ませてるし出すの無理か、
でも!!だからって!同棲なんて嫌です!!!』


今の幽霊ってこんな感じなの?
アホの子なの?そんなこと言ったら呪われるかな?


豊「同棲じゃねーわ!俺が家賃払ってここに住むの!」

『私も住んでるの!!!』


まあ、なんやかんや話して
謎のシェアハウス?が始まりました。


ひとりで退屈だったし、
声優友達も頻繁に家に呼ぶこともないし
危害を加えるような幽霊じゃないことも分かったし
それから、俺はあなたのことをたくさん聞いた。
そして、俺のこともたくさん教えた。


『わたし、料理も洗濯も掃除もできます!
幽霊でもちゃんと物には触れるんです!
人間にはまだ触ることできないけど...』

“ほら!” って俺のメガネは触れるのに
顔には触れることが出来ないらしい。


豊「おばけちゃんって面白いなあ、、、
あと、出来ることと出来ないこと他にある?」

『ご飯は普通に食べれます!食べなくても問題はないけど
でも、ここから出る方法が分からなくて
まだ外に出たことはありません!
それと、死んだ理由と場所が分からないのと、
生きてた時の記憶があまりありません』


豊「死んだ理由ねぇ、暇な時にでも調べてみるか、
てか、ここから出れないのは可哀想だなあ
お風呂とかは入れないの?臭いはないけど、
髪の毛ボサボサだよ、あなた。
あと服は?ずーっとこの白いやつ着てるの?」

『えっ、うそ!お風呂は入らなくても問題ないけど
起きたらいつも寝癖ついちゃって、、、笑
服はこれ以外持ってないし、だってここ何も無いから』

しょぼんってしながら、髪の毛撫でてる
あなたのこと、不覚にも可愛いと思ってしまった

豊「いやいや、仮にも幽霊だから」

『なんですか?私のこと?』

豊「いや、別になんでもない
俺の服でいいならあるけど、風呂入るか?」

『え!!いいんですか!!1年ぶりの...お風呂...』

豊「なんか嫌だなあ、1年ぶりのお風呂って笑
そこのクローゼットに服入ってるから
好きなのとって風呂はいっておいで」


『とーながさん!ありがと!!!』

るんるんでお風呂に向かったあなた

幽霊なのにめちゃくちゃ喋るしたまに可愛いし
こんな同居人もありなのかなって...


って、何考えてんだ俺、、、、

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