あれぇ?!全然コンプレックスが仕事してくれないや!!!
おい、コンプレックスなんだから動揺くらい隠してくれよ!!ただ思ってもない暴言だけ口から手で来るだけじゃねぇか!!
あーもうどんどん出てくる!!
いや、別にそれに返答求めてな……ッ
今。……ほんの一瞬。
この人と付き合えたらどれだけ楽なのかと考えてしまった。
何それ初耳。
つい自分の胸を腕で隠してしまう、何それ怖い!!
考えたくなかったそんなこと!!
………………………………は。
キスされた!!初めてなのに!!!最悪!!!!
こんなの、ありえな……ッ………………あ。
今、目が合って……
なんでこんなところに??
◆◆◆
つまりは。キスは見られてて、でも道路は隔てたとこにいたからきっと会話は聞こえてなくて。そして…そして……三浦くんの手元にはコンドームが…………。
コンプレックスとか関係ない普通に最悪だもの!!
な、なんでそんな時だけ……じーっと見るだけで、恋してるんじゃんって言わないで…………
言われたら…絶対。否定するのに…………
うん、もうこれでいい。
はぁ。なんかもう………街風くん関係な……く…普通に眠り…たい……し… ベット行こう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!