ポツポツと雨が降る中趣のあるとある店の中で
小説を読んでいる人影があった
パラッと爽がページを捲ると
そこには沢山の活字が並んでいる。
それを珈琲を嗜みながらゆっくりと捲っていく
すると爽が徐に顔を上げて言い放った。
そうワクワクしながら月雫が準備を
葵は呆れながらも飴の在庫を確認し始めた
そんな二人を見て苦笑いを浮かべる裕樹
二人とも仕事熱心だねと言って寝ようとする苺花
そしてそんな苺花を起こそうと試みる影があった
海瑠が話しかけると目を擦りながら
そう悪態をついた。
カランカランッ
そう、扉の開く音がすると
扉には小さな少女が立っていた。
彼等は少し微笑むと
そう言ったのだった。
え?水無月堂が何かって……?
仕方ない、教えてあげよう。
聞いたことはないかい?
なんでも解決してくれる魔法の飴専門店。
そこでは沢山の飴があって2階では喫茶店を開いてるらしい。
相談事があるなら、«水無月堂の店主»に声を掛ける
って話をね。
そんなに気になるなら行ってみるといい。
行き方は雨の日に徐に路地裏を覗いてみてな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。