思わず坂田さんをぎゅっと抱きしめ、頭を撫でる。
そう、思ったことを言うともっと号泣すると坂田さん。
……本当に抱え込んでたんだな。。。
“浦島坂田船”っていうグループの一員だから活動の面では
個人+グループ
っていう2つの方面から悩みが出てくる。
そして、坂田さん自身の胸の内に秘めた悩み。
こんなの1人で抱えてたなんて思うと同情する訳じゃないけれど、本当に辛くて私も涙が出てきてしまいそうになる。
しばらくすると坂田さんは『すみません』と照れたように身体を離した。
何気なく言った言葉なんだろう、『これからも』がすごく嬉しくて嬉しくて思わず笑みがこぼれてしまう。
すると坂田さんは何故かびっくりした顔になり、
タメで話そう、うらさんださずるいから俺もあだ名つけてー!っと言ってきた。
……うん、かわいい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。