第8話

Story7
203
2021/01/16 19:45
you side

目が覚めると柔らかいベッドの上で横にはジョンヒョンが眠っていた
(なまえ)
あなた
おはよ
ジョンヒョン
ジョンヒョン
あー、起きたか…
(なまえ)
あなた
うん…
私はよく見ると下着姿だった

ジョンヒョンもシャツを脱ぎ、ズボンしか着ていなかった
(なまえ)
あなた
え?

もしかして
ジョンヒョン
ジョンヒョン
安心しろ

何もないから

ただドレスのままだと苦しそうだったから脱がせただけ
(なまえ)
あなた
そう
ジョンヒョン
ジョンヒョン
安心した?
(なまえ)
あなた
うん
ジョンヒョン
ジョンヒョン
そっか
ジョンヒョンはシャツを羽織ると私にパーカーを渡してきた

そのパーカーに袖を通し、2人でベランダに並ぶ

タバコに火をつけ、煙を吸い込む
(なまえ)
あなた
そういえば大会って何時から?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
11時から

送ってやるよ

つか、あと3時間あるな

とりあえずシャワー浴びて来いよ
(なまえ)
あなた
うん
シャワー室に行き、シャワーを浴びる

シャワーが終わり、脱衣所に出ると新品の下着とバスローブがあった

とりあえずそれを着てリビングに行く
ジョンヒョン
ジョンヒョン
よし、行くか
ジョンヒョンは私の手を引くと車に乗せて街中を走る
(なまえ)
あなた
ねえ、下着どうしたの?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
あー、それなら姉貴のお泊まりグッズ

新品だし、サイズに問題ないだろ?
(なまえ)
あなた
ないけど…
ジョンヒョン
ジョンヒョン
とりあえず、エステだな
(なまえ)
あなた
え?!
ジョンヒョン
ジョンヒョン
あ、着いた
クローズの札がかかっているドアを開けると奥の個室に連れていかれる
姉
オープン前に女連れ込むっていい度胸じゃない?
見覚えのある美しい黒髪と長い手足の女性が仁王立ちしていた

そう、あの日喫煙所でタバコを吸っていた女性だった
ジョンヒョン
ジョンヒョン
うるさいな、姉貴
(なまえ)
あなた
姉貴?!
ジョンヒョン
ジョンヒョン
俺の姉

元モデルで今はサロン経営者
姉
はじめまして

ジョンヒョンの姉のソヒョンです
ジョンヒョン
ジョンヒョン
とりあえず、こいつ綺麗にして
姉
わかったよ

それにしても綺麗な子ね

彼女?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
違うかな
姉
とりあえず全部脱いで

全身エステするから
(なまえ)
あなた
わかりました
姉
ほら、ジョンヒョンは出て

この子の服でも買いに行ってきて
ジョンヒョン
ジョンヒョン
何買ったらいいかわからないよ
姉
もうっ!

じゃあエステの方はスタッフに任せるからヘアとメイクは私がする

とりあえず行くよ
そういうとジョンヒョンとお姉さんはお店を出て行った

私はその間、エステやスパで身体を仕上げる

あまりの心地よさに眠ってしまった







おでこを叩かれる感覚で目を覚ます
ジョンヒョン
ジョンヒョン
起きろ

ほら、着替えてこい
渡されたのは普段のスーツだった

ただスカートはやや短めだった

スーツに着替えるとメイク台に座らされる
姉
肌質はいいね
(なまえ)
あなた
ありがとうございます
姉
じゃあ、メイクとセット始めるね
そういうとお姉さんはメイクを施してくれた

ナチュラルだけど、どこか色っぽい

そんなメイクだった

鏡を見ると普段の私とは違う顔が写し出されていた

髪の毛もゆるく巻き、低めに纏める

おくれ毛もバランス良く出されていて上品だけどかしこまっていないスタイルだった
姉
ほら、終わったよ
(なまえ)
あなた
ありがとうございます
ジョンヒョン
ジョンヒョン
綺麗だよ
(なまえ)
あなた
そりゃあ、プロの力を借りたからね?
姉
ほら、会場に行くよ
ジョンヒョン
ジョンヒョン
わかった
そういうとジョンヒョンは私の手を引き、車に乗せる

お姉さんも大きなメイクバックを持ち、車に乗り込む
姉
それで?

2人の関係は?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
普通に同僚
姉
ふーん
ジョンヒョン
ジョンヒョン
なんだよ
姉
あなたちゃんは彼氏とかいるの?
(なまえ)
あなた
いないですよ
姉
こんな可愛いのに
(なまえ)
あなた
臆病なんです

あの日、喫煙所でお姉さんに会って見た目を変えても臆病なままなんです

覚えてます?
姉
朝方のコンビニ近くの喫煙所でしょ?

覚えてるわよ

清純そうな子がむせながら泣きながらタバコ吸ってたら誰だって声かけるし、記憶にも残るよ
(なまえ)
あなた
もし、あの時お姉さんに会わなかったら私は芋っぽいだけでした
姉
私に言わせれば今も芋っぽいわよ

恋愛に臆病なんだから、せめてコンテストで一皮むけてきなさい

愛人らしく、恋愛してるように美しく見せなさい
(なまえ)
あなた
そうですね笑笑
姉
この姿を見せたい人を思い浮かべて
(なまえ)
あなた
やってやりますよ笑笑
ジョンヒョン
ジョンヒョン
ほら、着いたぞ
車から降りて、エントリーブースに行く

背筋を伸ばし、まっすぐ歩く

そして控え室で待つ

控え室にいる女の子達はマネージャーらしき人がいてどこかの事務所の卵たちらしい

エントリーナンバーを呼ばれ、ランウェイを歩く

ねえ、見てる?

ホンソク、私、輝いてる?

もし、今も好きと言ったらその腕の中に包んでくれる?

離さないでくれる?

ずっとそばにいたいの、本当は


そう、思いながらランウェイを歩き、ポーズを決めた

ウォーキングが終わり、控え室に戻る

すると思い切り抱きしめられた
ジョンヒョン
ジョンヒョン
最後、何泣きそうになってんだよ
(なまえ)
あなた
緊張し過ぎてさ
ジョンヒョン
ジョンヒョン
良かったぞ
姉
ほら、次の審査に備えるよ

メイクも直すし、着替えて
(なまえ)
あなた
さっきの審査は?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
ありのままの自分だ

次は水着審査
(なまえ)
あなた
水着?
姉
紺の水着

見たところ、誰とも被ってないわね
ジョンヒョン
ジョンヒョン
ああ、愛人コンテストだからか、赤と黒のどちらかしかいないな
姉
ほら、早く着替えて
お姉さんに更衣室に押し込まれ着替える

紺の水着だからシンプルなものかと思ったら胸のラインにビジューが施され、ちょっぴり派手だった
(なまえ)
あなた
着替えました
姉
メイクはちょっと盛るよ
(なまえ)
あなた
わかりました
目の形に合わせて引かれたアイラインは跳ね上げに、シャドウは濃いめに重ねスモキーアイに、ベージュのリップは深めの赤に変えた
姉
さっきも綺麗だけど、こっちも綺麗
ジョンヒョン
ジョンヒョン
この審査で終わりだから、頑張れ
(なまえ)
あなた
グランプリ取ればいいんでしょ?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
当たり前だ
再び背筋を伸ばし、ランウェイを歩く

真っ直ぐ前を見つめて歩く

観客席を見渡すとそこにはpentagonのみんながいた

ホンソクに目線を送り、ランウェイを後にする

控え室で審査結果を待つ

(なまえ)
あなた
大丈夫かな
姉
一番美しかったから
(なまえ)
あなた
そういえば観客席にpentagonのみんな、いたの
ジョンヒョン
ジョンヒョン
どうだった?
(なまえ)
あなた
心臓止まるかと思った
ジョンヒョン
ジョンヒョン
なんだ、その感想笑笑
(なまえ)
あなた
もう、何もいえない笑笑
ジョンヒョン
ジョンヒョン
そろそろスタンバイだぞ

表彰式だ
(なまえ)
あなた
入賞したらいいや
ジョンヒョン
ジョンヒョン
グランプリ以外ありえないから
エントリーナンバー順に並びランウェイを歩きステージで並ぶ

気付けば私は王冠をつけていた

何も考えれなくて控え室に戻る
姉
すごいじゃない!

グランプリよ!
ジョンヒョン
ジョンヒョン
よくやった
(なまえ)
あなた
本当に?
ホンソク
ホンソク
あなた?
振り返るとそこにはホンソクがいた

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