中丸くんの車が、マンションの駐車場にとまった。
てっきりホテルにでも行くのかと思ったのだが、
「えっと、中丸くん?ここはどこです、?」
少しの沈黙の後
「、、、俺の家。」
中丸くんは、一言そういうと車を降りた。
俺は、中丸くんの背中を見ながら黙って付いていった。
そして、マンションの中に入り、部屋へと通された。
「わざわざ中丸くんの家まで連れてきてくれなくても良かったですよ、?」
俺は少し、中丸くんの顔色を伺いながら言った。
家まで連れてきてくれた意図が分からなかったからだ、
家じゃなくても、そこらへんにはホテルがあったのに。
「お前は、どこでも良くても俺は良くない。」
その言葉の意味が分からず、ポカーンと締まりのない、みっともない顔をしてしまった。
そんな俺を中丸くんはベッドにドサッと押し倒した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。