第13話

SEUNGKWAN 5
8,026
2019/10/22 01:42
あなた
あなた
んんっ、ね、ねぇねぇ…
スングァン
スングァン
なに
肩を少し押してねぇねぇって話しかけたらやめてくれけどなんか少し不機嫌そう。
スングァン
スングァン
はぁ…激しくしろっつったの誰だよ
あなた
あなた
わ、私です……
そ、そんな怒るかあ?ってびっくりしちゃって敬語になっちゃった。
スングァン
スングァン
チッ
舌打ちしてリビングのほう行っちゃった
え、ねえなんか怒りすぎじゃない?せっかく久しぶりに会ったのに…
なんでそんな怒ってるんだろう、私が途中で肩押して邪魔しちゃったから??
どうしよう…



自然と涙が出てくる
やっぱり私は涙脆い





少し経ってからそっとしといた方がいいのかな?って思ったけどやっぱちょっぴり寂しいから彼がいる部屋に向かった
あなた
あなた
お邪魔します…
まあ私の部屋なんだけどね…(笑)

いやいや、そんなこと考えてる暇ないよね、今はとにかくぶちゃんの機嫌を治さないと…!







ぶちゃんはソファーに座ってテレビを見ていた
それもバラエティー番組なのに超つまんなそうな顔で
ええぇ…ほんとに怒っちゃってるじゃん…
私は勇気を振り絞って言ってみた
あなた
あなた
ぶちゃん…??
反応がない
あなた
あなた
ぶ、ぶーちゃん…
あなた
あなた
ねえねえ
あなた
あなた
聞こえてる?
あなた
あなた
ごめんなさい私が勝手にとめちゃって。
あなた
あなた
怒っちゃってるよね…
いまだに反応がない
もっと言うならこっちに目もくれない
あなた
あなた
ねえ…
肩を揺さぶりながら聞いてみる
あなた
あなた
ぶーちゃんっ…
あなた
あなた
ぶーちゃん!!
あなた
あなた
ねえってば…!!
体幹がほぼ無に近い私はバランスを崩して彼をソファーに押し倒す形になってしまった
ぶちゃんにギリッと睨まれた
あなた
あなた
あっ、ご、ごめんなさい!
起き上がろうとしたら腕を掴んでぐいっと引っ張ってきた
あなた
あなた
そして彼は少し口角を上げて私の方を見て言った。
スングァン
スングァン
いいよ、許してあげる
俺とヤリたすぎて押し倒しちゃうくらいだもんねㅋㅋ
あなた
あなた
ち、ちがっ
スングァン
スングァン
え、違うの?
ふーん、じゃいいや
バンって突き放された
あ、やばい。もしかしたら許してもらえなくなっちゃうかも。でも本当に誘ったわけじゃないんだけどな…

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