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第26話

26
3時間たってもあなたは来なかった…
白石恵
白石恵
来なかったね…
藍沢耕作
藍沢耕作
あぁ
緋山美穂子
緋山美穂子
冴島はるか
冴島はるか
藤川一男
藤川一男
連絡しなくていいのかよ。
病院に来るように言った方がいいんじゃないのか。
藍沢耕作
藍沢耕作
その必要はない。
“来ない”という選択肢をあいつは選んだんだ。
俺たちは手を広げて、扉を開けていた。
でも、あいつは飛び込むことを選ばなかった。
だだそれだけだ。
俺たちはあいつのことを受け止めてやれると信じてもらえなかったんだ。
信じてもらえるほど信頼されていなかった。
なにもわかっていなかったんだよ。
俺たち自身が、あいつのことを。

みんなはなにも言えなかった…
そのあと、会話が続くはずもなく、みんなはそれぞれ散らばっていった…




藍沢は患者さんの手術のことで話があったため野沢先生のところへ向かった…
藍沢耕作
藍沢耕作
あの…、野沢先生どこにいらっしゃいますか?
看護師
野沢先生ならもうすぐオペが始まるので夕方くらいまで戻られないかと…
藍沢耕作
藍沢耕作
そうですか…
そのオペはどのくらいかかりますか?
看護師
移植手術と言っていたので5・6時間くらいかと…
藍沢耕作
藍沢耕作
移植手術…
あ、わかりました。ありがとうございます。
藍沢side
移植手術…?
野沢先生は心臓外科である、だとすれば…
移植手術は必然的に心臓移植である…
今一番移植順位が高いのは…










あなただ…





あなたが断りの連絡さえしていなければあなたのはずだ。必ず。
だとすればまだ希望はある。
どうか移植手術を受けるのがあなたであってくれ…



藍沢はすぐに救命に戻って4人を集めた。
緋山美穂子
緋山美穂子
いきなりなに?みんな集めて。
白石恵
白石恵
藍沢先生どうしたの?
藍沢耕作
藍沢耕作
あなたが移植受けているかもしれない…
藤川一男
藤川一男
え?それどういうことだよ!
冴島はるか
冴島はるか
でも、あなた先生は病院には来ませんでしたよね?
藍沢耕作
藍沢耕作
俺の考えが間違っていなければ間違いない。
白石恵
白石恵
どういうこと?
藍沢耕作
藍沢耕作
さっき患者さんのことで話があって野沢先生のところに行ったんだ。
そしたら野沢先生はこれから移植手術だから夕方までは戻らないだろうと言われた…
野沢先生は心臓外科の先生だ。
だとすれば心臓移植であるとが考えられるだろう。
だからあいつが移植を受けている可能性が高い。
今、一番移植順位が高いのはあいつだ。
俺はまだ断りの連絡を入れられずにいた。
だとすればあいつ自身が断りを入れてない限りあいつが移植を受けていることになるんだよ。
白石恵
白石恵
それが正しいければ今、あなた先生は…
藍沢耕作
藍沢耕作
手術室にいるよ
白石恵
白石恵
じゃあ、心臓外科に行ってあなた先生が入院してるかどうか聞かないと。
藍沢耕作
藍沢耕作
あぁ、そうだな。
白石恵
白石恵
私、聞いてくる。
藍沢先生たちは手術室に行ってて。
私も聞いたらすぐ向かうから。
白石は心臓外科のナースステーションに向かった…
なにも考えずただ夢中で心臓外科へと向かった…
白石恵
白石恵
あの…
看護師
何ですか?
白石恵
白石恵
救命の白石です。
ここの病院に牧田 あなたさんはいますか?
看護師
あぁ、あなた先生のことですね。
今、手術中です。
白石恵
白石恵
そうですか…
わかりました。
どこの手術室ですか?
看護師
手術室6です。
白石恵
白石恵
わかりました。ありがとうございます。
白石はすぐに藍沢先生に手術室6に行くように連絡した。
そして白石も向かおうとしたとき…
看護師
待ってください!
白石恵
白石恵
え?
看護師
本当に来ましたね…
白石恵
白石恵
え?どういうことですか?
看護師
あなた先生が渡してほしいって言ってたんです。
必ずここに誰か来る。
私を救ってくれる人が来る。
だから渡してほしいって。
白石は手紙を受け取った…
看護師
あなた先生、救命の人達を本当に信じてたみたいですよ。
白石恵
白石恵
ありがとうございます。
白石は急いで手術室6に向かった…
緋山美穂子
緋山美穂子
あ、白石。
手術室に行けって言うってことはやっぱり手術してんのはあなたなの?
白石恵
白石恵
うん…
それとこれ。
白石は手紙を見せた。
白石恵
白石恵
あなた先生が、ナースステーションの人に頼んでたみたい。
ここに絶対誰か来る。
私を救ってくれる人が来るって。
藤川一男
藤川一男
あいつ…

そして、手術が終わるまでの間、5人であなたからの手紙を読んでいた。

その手紙を読み終わったとき五人は泣いていた…
藤川一男
藤川一男
救いたいから救おうとしてるに決まってるよな!
“救いたい”に意味もねーよ!
緋山美穂子
緋山美穂子
ほんとあいつには迷惑かけてもらってばかりだよ!
でも一度だって嫌だと思ったことはない!
冴島はるか
冴島はるか
ほんとにあなた先生は…
いつでもいますよ。ずっとそばに。
白石恵
白石恵
私達も信じてるよ…
いつか信じて頼ってもらえる日を…
藍沢耕作
藍沢耕作
あいつのためにもこれからもずっと
手を広げて、扉を開けて待っててやらないとな
いつでも飛び込めるように!
白石恵
白石恵
うん
緋山美穂子
緋山美穂子
うん
冴島はるか
冴島はるか
そうですね
藤川一男
藤川一男
そうだな

これから手術は終わり、あなたは病室へと運ばれた。

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yuu☆
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