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第19話

19
あなたは当直終わりだったが白石に呼ばれた
白石恵
白石恵
あなた先生、ちょっといいかな…
あなた

はい

白石恵
白石恵
当直終わりでもうあがりだと思うけど、カンファレンスでてもらえるかな?
終わったあとで話あるから
あなた

わかりました…

そして、カンファレンスが始まり、20分後に終わった
藍沢耕作
藍沢耕作
あなた、ちょっといいか話がある。
あなた

はい…

部屋の中には藍沢・白石・緋山・藤川・冴島がいた。
あなた

何ですか、皆さんそろって。

藍沢耕作
藍沢耕作
お前、本当に薬飲んでるか?
あなた

飲んでますよ。

藍沢耕作
藍沢耕作
俺たち5人はお前が小さいころから見てきた。
あのときは医者になりたてでそんな大したことできなかったが、今はそれなりにできてるつもりだ。
藍沢耕作
藍沢耕作
俺たちがなにもわかっていないと思うか?
あなた

緋山美穂子
緋山美穂子
昨日、あんたのお母さんから電話があったんだよ。
あの子にばれずにどうにかして薬を飲ませてほしい。無理言ってるのはわかってるけどどうかお願いします。って
あんたも、うすうす気づいてたんでしょ。
お母さんがこっそりバレないように薬飲ませてくれてたこと…
白石恵
白石恵
どうしてそんなことするの…
あなた

藤川一男
藤川一男
何も言わないと俺たちもわかんないぞ…
あなた

先生達になにがわかるって言うの?
あなたはもう疲れたんだよ。楽にさせてよ…
私なんか生きてても誰も幸せにしない。

白石恵
白石恵
そんなことない。あなたに助けられてる人たくさんいると思うよ…
あなたはなにも言わず逃げた…
白石恵
白石恵
待って!


あなたは走り続けた…
どこかに行きたいわけでもない。ただただ走り続けた。足が動く方向に向かってなにも考えずただただ走り続けた…





ついた先は、屋上だった…
あなた

はぁはぁ… はぁ…はぁ

あなたが屋上で空を眺めていると藍沢先生達が来た。
藍沢耕作
藍沢耕作
そんなに思いっきり走るな。
心臓に悪いだろ。
白石恵
白石恵
あなた先生どうしたの?
いきなり走り出して。
緋山美穂子
緋山美穂子
あんた足速すぎ、追いつけないじゃん。
藤川一男
藤川一男
成長したな。
冴島はるか
冴島はるか
余計なこと言わない。
藤川一男
藤川一男
はい。
少しして、あなたが口を開いた。
あなた

なんでくるんですか。
ほっとけばいいのに、なんでくるんですか。
小さいときからずっとそうだった…
私が逃げたら絶対に探し出す。
どんなことがあっても見つかるまで絶対に探し続ける。
なんでですか。ほっとけばいいじゃないですか。

藍沢耕作
藍沢耕作
それは無理だ。
ここにいるみんなはお前の仲間だ。
お前のことを本気で心配しているんだ。
白石恵
白石恵
あなた先生の口癖覚えてる?
あなた先生は空を見上げなから
「空になりたい」
それが口癖だった。
白石恵
白石恵
なんか本当に空に行ってしまいそうなほど真っ白な心を持ってて、広い心を持ってるからいなくなったりしたとき本当に心配になるんだよ。
でもちゃんと知ってる。
空になりたい=死んでしまいたい
ってことを…
あなた

私は高校生のときいじめられていた。
でもある時、いじめは突然なくなった。
そのかわり、親友だった来夏るかがいじめられるようになった。
毎日、毎日いじめられていた。
休みの日はどちらかの家でずっと遊んでいた。
でも、学校ではなにもしてあげられなかった。
それから半年後、来夏るかは自殺した…

あなた

その時始めた知った…
来夏るかが私のことをかばってくれていたことを…
来夏は毎日日記を書いていた…



5月4日
今日はある決心をしました。
それは、あなたを助けてあげること。
あなたは、毎日毎日いじめられていた。
私はそれを見ているのが辛かった。
あなたかいじめられているのを見るくらいなら自分がいじめられる方が良かった。
だからあなたを助けてあげることにした…
あなたをいじめないで。
私がいくらでも標的になるからあなたのことはいじめないでって。

あなたこれからは自由に生きてね!


11月7日
もうそろそろ限界かな。
もう疲れちゃった。
あなたは休みの日絶対に遊ぼう!って誘ってくれる。嬉しかった。いじめられているのに遊ぼうとしてくれることが。
あなたありがとね。
でもそうこれ以上は無理そう。
あなたの夢、絶対に叶えてね。
私の夢はもう叶えられないと思うけどあなただけは諦めずに頑張ってね。

あなたはこの2日の日記の内容を藍沢達に言った。
なにかを見ながら言ったわけではない。
あなたは何度もこの日記を読んでいたのだろう…
だから自然と内容を言えたのだろう…
あなた

私、気づかなかったの。ずっと。
来夏が1人で戦っていたのに全然気づかなかった…親友とか言いながら気付かないとかおかしいよね…
だから私が生きてたって誰も幸せにしない。
苦しめるだけ。

緋山美穂子
緋山美穂子
あんたなに言ってんの?
それは来夏ちゃんが本気であんたを救いたかったってことじゃないの?
来夏ちゃんもあんたのことを親友だと思っていたから助けたんじゃないの?
本当に大切な人じゃなきゃそんなことできないよ。
白石恵
白石恵
誰も幸せにしないなんて言わないで…
ちゃんと幸せにしてるよ!
来夏ちゃんとの約束守ったんじゃないの?
将来の夢を叶えること。
できてないの?
あなたが今してるこの仕事は進みたかった道じゃなかった?
あなた

わからないんです…
今進んでいる道が正しいのか 正しくないのか

緋山美穂子
緋山美穂子
じゃあかわりに教えてあげる
今、あんたが進んでる道は正しくないよ
だって死に向かって自ら進んでんだから。
あんたが選んで今進んでいる道は正しくない。
それこそ誰も幸せにしないよ
あなた

緋山美穂子
緋山美穂子
でも、今まで選んできた道は正しくないとは思わない。
緋山美穂子
緋山美穂子
医者になるために努力して頑張って自分の力でつかみ取った。
友達との約束守るために一生懸命頑張った。
産科と小児科を経験した。
実績も積み上げた。
でもなんか違う気がした。
自分のいるべきところは違う気がした。
そこで初めて気づいた。
自分のいるべき場所はここではないと。
緋山美穂子
緋山美穂子
そうやって苦しみながらそれでも前に進み続けてきたんじゃないの?
私はなんでもできて楽しいだけの道なんて選ばないし、進みたくもない。
あなた

私はもっと苦しむ人生の方が良かった。
自分は楽しい時間がある人生を歩んではいけない。自分の過ちを認め、償い、正して行かなくてはいけない。
でも自分は今、それができているようには思えない…

藍沢耕作
藍沢耕作
俺は緋山の言う通り
楽しいことだけがある道を
選びたくないし、進みたいとも思わない。
それと同時に苦しみだけのある道を
選びたくないし、進みたいとも思わない。
藍沢耕作
藍沢耕作
楽しみだけ。苦しみだけ。
そんなの本当の楽しみも苦しみも味わえないから。
本気で苦しむからそのあと本気で楽しいと思えることができる。
本気で楽しむからそのあと本気で苦しいと思えることができる。
白石恵
白石恵
死に向かうことだけを選ばないで。
そんなの誰も望まない。絶対に。
あなたは大切な人が死んでしまうことの悲しさを知っている。
そんなあなたが同じような思いをさせていいの?そんなことさせられる?同じような思いを
藤川一男
藤川一男
楽しいなら楽しい!
苦しいなら苦しいよ!
辛いなら辛いよ!
って言いなよ!



もうなにもできない。
死んでしまいたい。
そう思って時には周りを見て
“助けて”
そうやって叫びなよ。
絶対に助けてくれる奴はいる。
少なくとも俺はすぐにかけつける。
あなた

助けて

あなた

助けて…

あなた

助けて…もう限界助けて…助けて…

あなたは泣いていた…
冴島はるか
冴島はるか
大丈夫です。
私達はずっといますから。
あなたが幼かった頃のようにあなたがどこかに行けば探し続けますから。
冴島はあなたを優しく包み込んだ…

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yuu☆
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