あなたは当直終わりだったが白石に呼ばれた
そして、カンファレンスが始まり、20分後に終わった
部屋の中には藍沢・白石・緋山・藤川・冴島がいた。
あなたはなにも言わず逃げた…
あなたは走り続けた…
どこかに行きたいわけでもない。ただただ走り続けた。足が動く方向に向かってなにも考えずただただ走り続けた…
ついた先は、屋上だった…
あなたが屋上で空を眺めていると藍沢先生達が来た。
少しして、あなたが口を開いた。
5月4日
今日はある決心をしました。
それは、あなたを助けてあげること。
あなたは、毎日毎日いじめられていた。
私はそれを見ているのが辛かった。
あなたかいじめられているのを見るくらいなら自分がいじめられる方が良かった。
だからあなたを助けてあげることにした…
あなたをいじめないで。
私がいくらでも標的になるからあなたのことはいじめないでって。
あなたこれからは自由に生きてね!
11月7日
もうそろそろ限界かな。
もう疲れちゃった。
あなたは休みの日絶対に遊ぼう!って誘ってくれる。嬉しかった。いじめられているのに遊ぼうとしてくれることが。
あなたありがとね。
でもそうこれ以上は無理そう。
あなたの夢、絶対に叶えてね。
私の夢はもう叶えられないと思うけどあなただけは諦めずに頑張ってね。
あなたはこの2日の日記の内容を藍沢達に言った。
なにかを見ながら言ったわけではない。
あなたは何度もこの日記を読んでいたのだろう…
だから自然と内容を言えたのだろう…
あなたは泣いていた…
冴島はあなたを優しく包み込んだ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。