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第23話

23
白石と緋山は展望台に着いた…
そこにいたのは…












あなただった…
白石恵
白石恵
やっぱり…
緋山美穂子
緋山美穂子
当たった…
緋山はすぐ、藍沢・藤川・冴島に展望台に来るようにLINEを一斉送信した。
白石恵
白石恵
あなた先生…、なにしてるの…
あなた

なんでいるんですか?

白石恵
白石恵
あなた先生がいなくなったから…
あなた

退職願とIDカード置いてくるんじゃなかった…

緋山美穂子
緋山美穂子
なんでそんなこと言うの?
あなた

そうすれば誰にもバレないし、迷惑もかけない!これ以上迷惑なんてかけたくない!
1人にしてください!

白石恵
白石恵
なんでそんなこと言うの?
辛い時には辛い。苦しい時には苦しい。
そうやって周りに助けてって言えるようになったんじゃないの?
私たちは信じてたよ…
これからも助けをちゃんと求めてくれることを…
あなた

その約束は忘れていません。
私は苦しいとも辛いとも思っていません。
だから助けなんて必要ありません。
大丈夫です。

いつから来ていたのかわからなかったが藍沢・藤川・冴島が来ていた…
藍沢耕作
藍沢耕作
嘘をつくな。
藍沢耕作
藍沢耕作
お前が強がってることくらいわかる。
素直になれよ。
白石恵
白石恵
どんだけ時間がかかってもいい。
ずっと待つから。
自然と頼ってもらえる日がくるまでずっと手を広げて待ち続けるから。
移植を受けて一緒に生きよう?
あなた

それは無理…
これまで死にたくても死ねかった。
だから薬を飲まずに自然に死んでいくのを待っていた。でも、心のどこかに生きたいと言う気持ちがあった。
でも…今は…
“生きる”こっちの道の方が怖いんだよ。
どこかでは生きたいと思い続けた道なのに今は、生きる道の方が怖くて、つらくて、苦しんだよ。

あなた

だから今は苦しくないし、辛くもない。
助けてを求める必要はない。
このまま死んでいけるのなら…

白石恵
白石恵
それはダメだよ。
あなた先生は絶対に死なせない。
藤川一男
藤川一男
お前は、空になりたいんだろ?
じゃあ、俺たちがなってあげるよ!
あなた

え?…

藤川一男
藤川一男
俺たちがずっと見てる。
苦しんでるときも頑張ってるときも楽しんでるときも全部見てる。空のように上からではないけど、空よりも近く、ずっと近くで見てるから。
お前が空になる必要はない。
上で見るんじゃなくて俺たちと一緒に真横で見ようよ。
藍沢耕作
藍沢耕作
これまでよく頑張ったな。
一人でずっと戦ってたんだよな。
友達の分も頑張らなきゃって。
今自分が進んでいる道も分からず、それでも暗闇の中で歩き続けてきたんだよな。
これからはその道を俺たちが照らしてやる。
白石恵
白石恵
生きてた方が辛いかもしれない。怖いかもしれない。でも、楽しいこともあるかもしれないじゃん。もしないと思ってるなら私が作る。
あなたが全力で笑える日を作って見せるから。
緋山美穂子
緋山美穂子
あんたは一人じゃない。
この状況見たらわかるでしょ。
あんたは生きていなきゃいけない存在なの。
これまでたくさんの人達を助けてきた。
そして、この世に生まれてくる瞬間を見てきた。
あんたも経験したことがあると思うけど、赤ちゃんがこの世に生まれてくるとき複雑な気持ちになるの。
嬉しい気持ちと悲しい気持ち。
お母さんやお父さんに愛されている姿。
なににも染まっていない真っ白な心。
そんな様子を見ていると
“ようこそこの世界に”
って嬉しくなる
でも、一方で…
自分もこんな真っ白な心を持っていたはずなのに、現実から目をそらし、逃げる弱い心を持っているようにしか思えなくなって自分が惨めで悲しくなる

でもそれも一つの個性。
一人一人違う。十人十色。
弱い心を持っているからこそ誰かに助けてもらえる。弱い心を持っているからこそ同じような人の気持ちがわかるようになる。
だから、弱い心を持ってていいんだよ。
生きるのが苦しくて、辛くて、怖くていいんだよ。みんなが強い意思を貫ける心の持ち主だったら、優しさもいたわりもわかんないよ。
自分よりも弱い心の人を見るからこそ優しくなれる。人に優しくするから、自分が弱くなったときに助けてもらえる。
そうやって生きていけばいいんだよ。
弱い心=強くなれる心
強い心=弱くなってしまうかもしれない心
緋山美穂子
緋山美穂子
人はずっとは強くいられない。
だから助け合うんだよ。
“仲間と共に”
冴島はるか
冴島はるか
前にも言いましたが、
あなた先生がいなくなれば見つかるまで探し続けます。ずっと、ずっと見つかるまで。
あなた先生が嘘だと思っていたとしても、迷惑だと思っていたとしても私達はこれからもずっとあなたといます。
だからあなた先生は死なせません。
生きてもらいますから!
恨んでもいい。最低だと思われてもいい。
医者をやめると言い出したとしてもいい。
嫌いと言われてもいい。顔を見たくないと言われてもいい。
“あなたがこの世で生きていてくれるのなら”
藍沢耕作
藍沢耕作
俺たちはお前をずっと待っている。
手を広げて待ってるから。扉を開けて待ってるから。
飛び込んでこい!
何年でも何十年でも待つから!

だがまず、7日後の朝、病院に来い。
移植を受ける日だ。

来るか来ないかはお前が決めろ。
さっきも言ったように。
手を広げて、扉を開けて待ってるから。
“いつでも飛び込んで来れるように”
そのあとなにも言わず藍沢は帰っていった…
白石・緋山・藤川・冴島も同じような帰っていった…










果たして、あなたはどうするのか…
藍沢達が広げている手の中に、扉の中に飛び込むことができるのか…

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yuu☆
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