そらる視点
今俺は
危ないであろう道路を全力で走っている。
こんなはめになっている理由は...。
――――――――――
5分前。
そ「ふぅ。
やっと作業が終わるよ。」
「まふに会いたいな。
なんて、まふに言ったら引かれるよな。」
そう。これは心の中に秘めておかないといけない感情。
でも...。くしゃみだって可愛いし、
その辺の女より全然可愛いから。
たまに、そらるさん、心配になっちゃう。
さらわれたりしてないか。
なんか嫌な予感がしてきたな。
当たらないといいけど。
ピコン
そ「誰だろ...。まふじゃん!!」
LINE)ま「助けて。」
そ「どうした?大丈夫か?今から行く」
――――――――――――――――――――
LINEも既読になってない。
もしかしたら、さらわれたり...なんて。
まふなら有り得るかもしれない。
急がないとまふが危ない!
――――――――――――――――――――
まふまふ視点
誰かもわからない人が勝手に家に上がってきた...。そらるさん。
LINE見ないかな。送っても、気づかないかもしれない。どうしよう。
うっ。怖い...。
僕。どうなっちゃうの...!?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!