第6話

そらるさんを弱らせてみた②
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2020/01/18 13:09
そらる
そらる
…ごめ…ん、まふ
そう言ってそらるさんは、まふくんの腕の中に倒れ込んだ。
薄暗い中、いきなりの出来事に驚きを隠せない。
天月
天月
うえ?!
そらるさん? 大丈夫?!
そんな僕とは裏腹にまふくんは手早く状況を確かめた。
まふまふ
まふまふ
ねぇ天月くん、そらるさん熱ありそうなんだけど!!
結構熱い……
まふまふ
まふまふ
今って電話繋がる?
天月
天月
わかんない…確かめるね!!
試しに何人かに電話をする。
しかし、一向に繋がる気配は無かった。
一応、LINEも試してみる。
…………ダメだ、送れない…
天月
天月
電話もLINEも繋がんないよ!
まふまふ
まふまふ
…もしかして、結構ヤバい?
僕たち、完全に閉じ込められてない?
彼が必死で冷静さを保っているのが分かった。
こんな時、いつも頼りになるはずのそらるさんがこの状態だ。
…僕もしっかりしないと!
天月
天月
とりあえず、職員さんに言って体温計と毛布を貸してもらおうか
…こんなとこで悪化したらマズイでしょ
まふまふ
まふまふ
…そうだね
天月
天月
僕が貰ってくるから、まふくん少しそらるさんをよろしくっ!!
まふまふ
まふまふ
っ…分かった!!
その言葉を聞いたあと、僕は少し慣れてきた目で歩き出した。
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まふまふside
まふまふ
まふまふ
……っ
自分の腕の中で力なく横たわり、苦しそうな息を繰り返すそらるさんを、力いっぱい抱きしめる。
不安な気持ちもあったが、それ以前になんで気づいていたのに無理矢理にでも止めなかったんだという後悔が、僕の中を満たしていった。
まるで外にいるような寒さに凍りつきそうな僕とは裏腹に、そらるさんの身体は、ありえないほど熱かった。
そらる
そらる
ぅあ……さむ…い
…さっきから、そらるさんの震えが酷くなっていっている。
まふまふ
まふまふ
そらるさん?
今、天月くんが毛布持って来てくれます!
…ごめんなさい、僕っ…気づいていたのに何もっ
そらる
そらる
…おまえが謝ることじゃっ
な、いから……
そう言ったそらるさんの身体を僕はひたすら抱きしめることしか出来なかった。

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