第8話

そらるさんを弱らせてみた④
3,579
2020/03/17 11:15
そらる
そらる
ぅ…ん?
気がつくとそこは、ベットの上だった。

…確か、ま………まふに…おんぶされて?!?!

…………………思い出さなければ良かった

とりあえず起きようと、頭を動かした時だった。
そらる
そらる
っゔ
鈍い痛みを頭に感じ、思わず顔をしかめる。
まふまふ
まふまふ
ん…
足元に重みを感じてそっちを見ると、まふまふがうでを乗せて寝息をたてていた。
起こさないように、ゆっくりと自分のポケットに手を突っ込む。
そらる
そらる
…あった
スマホを引っ張り出して、電源をつける。

不意に明るい画面が現れ、それすらも頭痛の引き金になる。
さっきよりも酷くなった頭を抱えながら時間をみると、午後11時を回っていた。



相変わらず圏外だ。
そらる
そらる
ぅ…
ベッドから上半身を起こした途端、寒さと目眩に襲われる。

…思った以上にやばいかもしれない
不意に、胃から逆流するような感覚を覚える。

ヤバいっっ

俺はすぐさま立ち上がり、フラフラする足取りで廊下にでた。
くっっそ……

寒い… 身体が重い

思った以上に動かない体。
ふらついてしまい全然進まない…
そらる
そらる
ゔっっ…
げほっ ぅあ……っはぁはぁ
咄嗟に口元に持っていった手もあまり意味無く、俺はその場でもどしてしまう。
辛くなり、生理的な涙が頬を伝っておちる。

もう……泣くなって…


そう思った時だった。
廊下の向こう側から見知った声が聞こえた。
天月
天月
え?! そらるさん!大丈夫!?
なんだ…まだ寝てなかったのか

そんなことを思いつつ、天月が来た事に安心する。
天月
天月
どうしよ……薬も無いし、連絡も取れないし…
マスクも冷えピタもさっき渡した人で最後だ……
なんて言いながら嫌な顔一つせず片付けしてくれる。

どうやら天月は今までずっと職員さんを手伝っていたようだった。
天月
天月
そらるさん…泣かないで?
もう大丈夫だからさ
言われて始めて生理的な涙から感情的な涙に変わっていた事に気づく。

……あぁ、俺結構キツかったんだな
また込み上げてきた涙を、天月くんがぬぐってくれた時だった。
まふまふ
まふまふ
ぞらるざん〜!!
いきなり居なくならないで下さいよぉっ……
俺より泣きじゃくったまふまふが、後ろから抱きついてくる。
そらる
そらる
ごめ…っ
おこしちゃった?
掠れた声で応えた俺を、まふまふは一層強く抱きしめる。
まふまふ
まふまふ
グスっ…そうじゃないぃ〜
天月
天月
確かに、そうじゃないですよ〜!
…辛い時は頼ってくれていんですよ?
そらる
そらる
…………ありがとう
















俺は本当に幸せだ。。
*****************************
…………その後、今度は天月におんぶされたのはまた別の話。

おまえら覚えてろよ?(^ω^)

Byそらる

*****************************
秋楓(かえで)
秋楓(かえで)
はい!!!
そらるさん編終わりです。
雑くてごめんなさい((土下座))

あと、更新がぷっつり切れてしまい申し訳ない……
言い訳としては、リアルの方で色々あり、ボクの精神的余裕がなかったというのが原因です((
最近やっと余裕が出来たので、今までの分を取り返せるように頑張ります!!

最後に、読んで下さりありがとうございました!
次回また逢えますように✨

プリ小説オーディオドラマ