第4話

No.3
96
2020/08/24 06:05
白石   雅
白石 雅
でもここからどうしたら
白石   雅
白石 雅
谷地さんも吸血鬼
午後11時56分
白石   雅
白石 雅
真っ暗だ
ベッドから見える外は、真っ暗だった
白石   雅
白石 雅
でも逃げないと
白石   雅
白石 雅
見つけるまで(アダム)ここにいるなんて嫌だ
キーガチャ
あまり響かせないようにそっとドアを開けた
バタン
白石   雅
白石 雅
うわ
部屋から出た場所は、
廊下に赤いマット
いくつもの部屋にいくつもの扉
天井は、とても高くシャンデリアに
オレンジ色の電気が照らされていた
とても大きく広くて圧迫感があった
白石   雅
白石 雅
(取り敢えず出口を探さないと外に出られる扉は、
白石   雅
白石 雅
(どこ
?
何してるの
白石   雅
白石 雅
ビクッ(まずい逃げなきゃ
ダッ
?
あ、ちょ、
白石   雅
白石 雅
はぁはぁ
白石   雅
白石 雅
(どこか何か外に出たい
?
逃げられるとでも思ってるのか
白石   雅
白石 雅
クッ
ダッ
白石   雅
白石 雅
(ダメ止まっちゃいけない脅されても思考回路回してないと
突き当たりを曲がると大きな長い廊下が続いていた
白石   雅
白石 雅
(ドアを開けてみたけど鍵がかかってるものしかなかった
斜め左の窓からは、月明かりが一筋廊下に照らされていた
ゴーンゴーン
白石   雅
白石 雅
ゔっ
とっさに耳を抑えてしゃがみこんでしまった
ゴーンゴーン........
白石   雅
白石 雅
はぁ
?
おい
上から低い声が降ってきた
顔を上げると呆れた顔をしたあの人が立っていた
澤村   大地
澤村 大地
今日は、もうここで寝ろ
と言って大きな部屋に連れまれた
抵抗は、したもののやはり男の人加えて吸血鬼には、叶うはずもなく
片腕一本で連れ込まれた
バタン
澤村   大地
澤村 大地
逃げようなんて考えても意味がない
白石   雅
白石 雅
どうしてそんなことを
澤村   大地
澤村 大地
お前は、逃げられないんだから
白石   雅
白石 雅
...........
澤村   大地
澤村 大地
"イブの血"ねぇ
白石   雅
白石 雅
ビクッ
ジリジリ
壁へと追いやられてしまった
白石   雅
白石 雅
やっ...めて
澤村   大地
澤村 大地
痛かったら言え
耳元で彼は、そう呟くと私の体に
牙を立てた
カプッ
白石   雅
白石 雅
ゔっ....ーーーん..ッ
どんどん体から力が抜けて行く
何かに溶けていくように力が入らなくなる
澤村   大地
澤村 大地
(これがイブの血
澤村   大地
澤村 大地
(甘い
やっと解放された
白石   雅
白石 雅
はぁー
ぺたり
膝から崩れ落ちてしまった
たった数秒のことだけど何時間も吸われたような気がする
血を吸われるだけでこっちは、相当な体力を持っていかれてしまう
白石   雅
白石 雅
スースー
気づけば眠ってしまっていた
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