私が大貴さんと握手をしている時…
じーっと視線を感じてみると涼介さんが凄い目つきで大貴さんを睨んでいた
涼介さんの視線に気づいたのか、大貴さんは焦って私の手を離した
涼介さんは大貴さんの質問には答えず…
私に微笑みながら話しかけてきた
それを見た大貴さんはというと…
そう言い、走ってどこかに行ってしまった
その途中、誰かにぶつかり
と言いながら
いつまでも黙ったままシャワーに行こうとしない涼介さんに話しかけた
そして、私の方を見て頭の上にポンッと手をのせた
涼介さんは大貴さんが向かった方向とは逆に早歩きで向かった
あれ?大貴さんと逆の方向…?
この疑問はすぐに解決された
なぜなら…
そう言って私の前を全速力で涼介さんが向かった方向に行ったから
私はそれをみて微笑んだ
だって…シャワーの場所を間違ったんでしょ?笑
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。