第33話

✰感情✰
1,014
2018/07/21 01:39
山田涼介さんは今、コップにジュースを入れている

私は珈琲がまだ飲めないから
いつかは飲みたいけど、今日はジュースにしてもらった
私はカウンターに腰を下ろしてその姿を眺めていた
山田涼介
山田涼介
はい、お待たせ!
山田涼介さんは私の前にジュースの入ったコップを置いた

山田涼介さんは私の隣に腰掛けて珈琲を飲んでいる
舞花
い、いただきます!
私はジュースを口に運んだ
2人とも無言
うぅ、気まづいよー!

そう思い、山田涼介さんに話しかけようとした
山田涼介
山田涼介
あのさ、
しかし山田涼介さんの言葉によって遮られた
舞花
はい、何ですか?
山田涼介
山田涼介
もう大丈夫だから、安心して
私が無言だったからまだ怖がっていると勘違いしたらしいあなた
舞花
ありがとうございました!もう大丈夫です!
あの時このお店に入って良かったです!
あの夜にこのお店に入っていなかったら…校長室に行こうと考えなかったもん!
山田涼介
山田涼介
そう、ならいいんだ
そう言い、私の頭をポンポンとした
チラッと山田涼介さんを盗み見ると目を細くして私を見ていたため、目が合ってしまった
途端に私の中にぶわっとした感情が入ってきた
何かはその時に分からなかった

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