第32話

✰定休日✰
1,082
2018/07/21 00:44
舞花
あの…ありがとうございました
無言で帰り道を歩く山田涼介さんにお礼を言った
山田涼介
山田涼介
………
それでも山田涼介さんからの返事は無い
気まづい雰囲気のまま私達は歩いていくと
山田涼介
山田涼介
寄る?
山田涼介さんが働いている珈琲店が見えてきた
私は山田涼介さんの言葉にコクンと頷いて珈琲店の扉を開けようとした…が
舞花
定休日ですよ?
定休日だった
私はガッカリしたが、山田涼介さんに頭を下げて
舞花
今日は本当にありがとうございました!
またまたお礼を言って帰ろうとした

しかし山田涼介さんに腕を掴まれた
山田涼介
山田涼介
俺、ここの店員だよ?笑
ニヤリと山田涼介さんは笑った
舞花
え、でも、流石に無理ですよね?
しかし山田涼介さんはズボンのポケットから鍵を取り出して店の裏に回った
私は呆然と見ていると

ガチャッ
定休日と書かれた札はそのままで扉が開いた
山田涼介
山田涼介
どうぞ?
舞花
あ、し、失礼します!
私は山田涼介さんが開けてくれた扉から中に入った

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