裏口を入るがそこは…
本当にライブ会場?と聞きたくなるくらい物が置いてあるし人も行き来している
みんなが私を通り過ぎていく
機材を運んでいる人やライブで使った衣装を運んでいる人
様々な人がいる
私はつい、声をかけてしまった
ある女の人に声をかけた
スタッフと書かれているTシャツを着ているからスタッフなのかな?
その人は初め驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になった
スタッフさんは2つある長テーブルの一つを片付けている
私ももう一つの長テーブルを片付けた
女の人は尋ねてきた
私は警備員に連れてこられた事もすっかり忘れ
片付けを手伝うことになった
そのスタッフさんの名前は松田 彩(まつだ あや)
お互いに自己紹介をしながらも…ライブの片付けをしていた
私は何も気にせず会場に入った
そして、会ってしまった
私の彼氏…涼介さんに
涼介さんは首を傾げている
忘れてた笑
てか、涼介さんだったんだ…
若干キレ気味の涼介さんが怖い!
アイドルなのに眉間に皺を寄せてていいの?
って聞きたくなるくらい凄いやばい顔をしている
そう言い、さっきまでの顔とは嘘のようにニコッと笑った
彩さんが気を使ってくれて、会場を後にした
連れてこられた意味を知りたい
そう涼介さんが言葉を濁した時
涼介さんに手を振りながら近付いてきた人がいた
なんか…子供っぽい?笑
そう思った時
切り替えはや!
さっきまでは嘘泣きをしていたのに…私を見てニヤニヤしている
私の言葉を遮って涼介さんが説明した
今日は言葉を遮る日なのかな?笑
てか、この人誰?
自己紹介してないから分かんない…
そんなことを考えていた私でした笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。