第27話

過去
594
2019/03/23 08:13
紗季side
朝になり、目を覚ますと私はどこにいるのか、どんな状態なのか理解することが出来なかった。
だが、周りを見渡してみると、どうやらここは病院だということがわかった。


でも、なんで自分が入院しているのかは分からない。
そこで、何をしようか悩んでいると、医者らしき人物が病室に入ってきた。
先生
紗季さん、おはようございます。
紗季
お、おはようございます。
先生
僕は、紗季さんの主治医です。まあ、怪しい人では決してありません。
紗季
は、はい。
先生
そして、紗季さんは記憶喪失です。紗季さんの記憶喪失は一日ごとに記憶がリセットされるものです。ですが、1ヶ月もすれば記憶が全て戻る訳ではないですが、一般的な記憶喪失に戻るかと思います。
紗季
そうなんですか。
先生
あと、この後もう1人男性が来ます。その人も怪しい人ではないので。
紗季
わか、りました。
壱馬
失礼します。
先生
あ、この方です。
紗季
初めまして。
壱馬
あ、おはよう。
紗季
おはようございます。
壱馬
俺は、紗季の彼氏権婚約者の川村壱馬です。
紗季
壱馬さん·····よろしくお願いします!😊
ここまでで話されたことをまとめると、私は記憶喪失で、病院に入院している。そして、私には川村壱馬という、彼氏権婚約者である人がいるということ。
壱馬
今日な、俺以外にも来てくれてんねん
北人
失礼します
紗季
ど、どちら様でしょうか?
壱馬
俺と同じグループつまり、紗季とも同じグループの人やで。ほんで、名前は吉野北人。北人って呼んでええからな。
北人
なんで、壱馬が勝手に笑
壱馬
ええやん笑
紗季
仲良いですね!
北人
そーかな?グループもこんな感じよ?
紗季
そうなんですか。
北人
なぁ、壱馬。紗季ってさ、一日ごとに記憶がなくなるんでしょ?
壱馬
せやけど
北人
じゃあさ、一日ごとに、あったことをメモしてそれを次の日の朝見たらパニックは収まるかもよ?
紗季
その案、めっちゃいいじゃないですか?!
壱馬
うぉ!びっくりした笑
紗季
あ、すいません。
壱馬
いや。大丈夫!てか、決まったしノート会に行ってくるわ
紗季
じゃあ、お金。
壱馬
要らんよ?俺がしたくてしてるんやから。大丈夫や。
紗季
じゃあ、お言葉に甘えて。
壱馬
俺が回に行ってる間、北人と仲良くな。
北人
ほーい
紗季
いってらっしゃい!😊
北人
笑顔は変わらないんだね。
紗季
どうゆうことですか?
北人
ん?紗季が記憶なくす前も、そんな笑顔で、毎日俺らに話しかけてくれたから。
紗季
そうなんですか。
紗季
あ、あの!私、壱馬さんにvocalやってるって言われたんですけど、どんな曲歌ってるんですか?
北人
んー。こんなの?
そういって、北人さんが流してくれた曲は、OnlyOneという曲だった。

これは、グループ唯一のバラード曲らしい。

その曲を聞いていたら、何故だか分からいけど、急に泣けてきた。
北人
え!え!どうした?!
紗季
グスッすいません。なんか、昔の記憶も全部消えたはずなのに、思い出が蘇ってきて。
北人
それ、この前も言ってた。
壱馬
ただいまーって。どうしたんや?!
壱馬さんが気にしちゃうぐらい、泣いたのかと思うと、迷惑かけちゃったかな。とか思う。
紗季
なんでもないですよ?曲聴いてただけなので。
壱馬
そーか?ならええのやけど。
紗季
あ!ノート。ありがとうございます!!
壱馬
あ、これ?
紗季
早速、書こー。
壱馬
何書くんや?
紗季
それはー。内緒です笑
壱馬
なんや、意地悪やな笑笑
北人
壱馬、そろそろ時間。
壱馬
あ、ほんまや。
紗季
もう、帰っちゃいますか?
壱馬
おう。でも、また明日来るんやで?心配せんでも大丈夫やで?
紗季
そっか。ありがとう😊
壱馬
じゃあ、またな!
北人
じゃあねー!

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