第5話

✤ Four
95
2022/05/04 10:00
 Irios, 13 years oldイリオス 13歳

ヴ ィ オ レ ー タ
ヴ ィ オ レ ー タ
姫様 、朝食の用意が出来ましたよ !
イ リ オ ス
イ リ オ ス
ありがとう 、ヴィオレータ 。
おはよう !
ヴ ィ オ レ ー タ
ヴ ィ オ レ ー タ
おはようございます ! !
今日も可愛いでs
イ リ オ ス
イ リ オ ス
毎日言ってくれるのは嬉しいけど 、
ヴィオレータの方が可愛いからね 。



あれから1年 。





万一の時の為に 、パパが残してくれた宮で私達は
生活していた 。







そして 、国のトップ不在のトリフィリ王国は外国との交流を一部を除いて 、一時的に持たない事にした 。





私が14歳になるまで 、デビュタントが終わるまでは王国内の全ての人と以前よりも互いに協力し合いながら生活を送る事となった 。






そのおかげか 、更に王国内の雰囲気が良くなった 。




ヴ ィ オ レ ー タ
ヴ ィ オ レ ー タ
姫様 、今日も稽古 ・  ・致しますか ?


私がそんな考えを頭に巡らせているとヴィオレータが聞いてきた 。

イ リ オ ス
イ リ オ ス
もちろん! お願いするわ 。
ヴ ィ オ レ ー タ
ヴ ィ オ レ ー タ
かしこまりました !


稽古というのは 、王国の騎士達と共に鍛え合う訓練の事 。





1年前のあの日 、強くなり国を守ると決めた私は 、稽古に参加する事にした 。









最初は 、皆 、驚いていた 。








『 姫様は 、気にしなくて大丈夫なんですよ ? ! 』






『 私達が 、命を懸けてお守り致します !』









そんな事も言われたっけ 。








でも私は 、騎士団に入りたいと懇願した 。









強くなって 、皆を守りたいから 。














もうあんな思いをしたくないから 。












そんな想いを理解してくれたのか 、許可を貰う事が
出来た 。








今はまだまだのひよっこかもしれないけど 、絶対に
もっと強くなってみせる 。



イ リ オ ス
イ リ オ ス
……頑張るしっ ! !



私は 、焼き立てのパンを口に思い切り放り込んだ 。















イ リ オ ス
イ リ オ ス
ッッ 、あっふっ 、熱っ ! !
ヴ ィ オ レ ー タ
ヴ ィ オ レ ー タ
姫様 ! ?
そんな一気に頬張ほおばるからですよ ! !








その後 、私は朝食を食べ終え 、訓練場に向かった 。

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