第7話

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2021/11/17 12:50
黒子 テツヤ
白谷君…!
青峰 大輝
なぁ…ってテツもかよ
二人はそのままあなたに声を掛けた
あなた
……何さ
二人は疑問だった
中学の時、とても優しかった白谷がなぜ霧崎第一で選手をしているのか
黒子 テツヤ
なんで君は霧崎第一高校へ行ったんですか?
あなた
なんでかって?
それは自分達の胸に手を当てて考えてみてよ
僕が変わったのは君たちのお陰だ
青峰 大輝
俺達?
そう青峰が聞くと最近あなたが良くする歪んだ笑みを二人に見せた
あなた
僕は君たちのお陰で生涯孤独でね
虐められていたと知ったら父からの暴力が増えた
そんな父を見て母は絶望し自ら命を経った
明洸中とのバスケの試合を見て父は僕との縁を切った
誰も僕を見なくなったさ
君達キセキの世代が僕を虐めてくれたおかげで調子に乗った2軍3軍の奴らも虐めてきて頼れる人も居なくなった
僕はバスケを辞めた
気が付いたんだよ
「平等」に「優しく」「楽しく」そんなバスケは無いってね!
そんなあなたの言葉に今度は二人が顔を歪める番だった
あなた
僕を見初めた真先輩は霧崎第一に僕を勧誘し、バスケをさせた!
父と会っても守ってくれる、虐め何てないいい部さ
中学の時とは違って…ね?
でも僕が変わったことに変わりはない
僕の性格は歪み、ラフプレーに対して思う事は、ざまあみろ
油断してるほうが悪いんだろ?
そんな思いだったねぇ!
黒子 テツヤ
何で…そんなに…
あなた
僕が才能が開花したのは中学1年のとき
ストバスで遊んでた僕は気持ちが悪い程調子が良かった
何処からでもどんな体制でもゴールにボールは吸い込まれ守備に回れば相手は僕の力に負けて転んじゃう
ただ少し動きを変えたら相手は転んじゃって…気が付いたら一人でバスケをしてたんだ
「化物」って言われるのが普通になっちゃってね
だから僕は才能を隠した
そうしたら今度はなんだ?
役立たずって言って虐められる用になった
ストレス発散?暇つぶし?
ふざけるなと思ったねぇ
青峰 大輝
だからと言ってラフプレーに手なんざ染めなくても良いだろ
それに、お前が弱いのは事実だった
そんな青峰の言葉に黒子は反応し、あなたは次の言葉を発する
あなた
ハッ!
良いよな?最初から仲間に恵まれてる奴はよ
まぁいい、お前らは俺の実力なんざ知らねぇ
言っとくが俺はキセキの世代にだって一人で勝てんだよ
ミスディレクションだって3Pだって型のないシュートだって守備だって完璧な俺に、キセキの世代一人にだって苦戦した誠凛が勝てるわけねぇだろ
俺を甘くみんなよ屑ども
俺は勝ちを奪ってテメェらを全否定する
もし優勝まで行ったらそうだな…テメェらの悪行を世間にばらまいてやるよ
録画だって録音だってしてんだからな
ま、せいぜい抗えよ
黒子テツヤ
そう言ってあなたは、更衣室へと姿を消した

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