第38話

まさかの私が……
787
2021/03/16 07:22
(なまえ)
あなた
うわぁ……でっかぁ……
目の前にそびえ立つのは、JYPの日本社のビル。
山口マコ
山口マコ
さ、あなた行こう
(なまえ)
あなた
うん……
横井リマ
横井リマ
案内は私とミイヒに任してよっ
なぜ私がJYPに居るかって?


時を戻そう。←




























数時間前
鈴野ミイヒ
鈴野ミイヒ
あっ、セヒさーん!ここです!
ミイヒとリマに強制的に校門に連れてかれた私。


そこに、なんとミスコンでお世話になったセヒさんの姿があった。
キム・セヒ
キム・セヒ
久しぶり、あなた〜。唐突で悪いんだけど今日JYP来てくれない?
(なまえ)
あなた
横井リマ
横井リマ
ちょっといきなり過ぎますって〜
(なまえ)
あなた
ウンウン
横井リマ
横井リマ
ってことで、今日4時にJYPでね〜
(なまえ)
あなた
ア?


















……で、今に至る。


ほんとに全く知らされてないんだけど、『ミスコン関連のこと』とは聞いた。
山口マコ
山口マコ
トコトコ
横井リマ
横井リマ
テクテク
鈴野ミイヒ
鈴野ミイヒ
チョコチョコ
(なまえ)
あなた
……ちょっ、置いてかないで!(泣)
私は極度の方向音痴なのです!!

















あっという間に3人を見失い、私は廊下をさまよっていた。
(なまえ)
あなた
ドンッ(誰かとぶつかる)
(なまえ)
あなた
す、すみませんっ……
?
あ、いや僕の方こそすみません
?
じゃ(去る)
誰、このイケメン
(なまえ)
あなた
(アイドルの誰かかな……)

思わず後ろ姿まで見とれていると。

山口マコ
山口マコ
あなたーーっ!!
(なまえ)
あなた
マコちゃん!
山口マコ
山口マコ
もうっ、探したんだから!ほら行くよ
そう言い、半ば強引に私の腕を掴み駆け出した。




















コンコン
(なまえ)
あなた
失礼します
キム・セヒ
キム・セヒ
こっちこっち

マコちゃんに案内された部屋に入ると、セヒさんが小さく手招きした。



キム・セヒ
キム・セヒ
あなたに話があるのは私じゃなくて……
?
僕だよ
え、この人って……
(なまえ)
あなた
さっきぶつかった人ですか?
?
……あ、あなたちゃんて君!?ミスコンの時と雰囲気違うね。
何でミスコンの事を……?
(なまえ)
あなた
あの、セヒさんこの人って……?
キム・セヒ
キム・セヒ
この人はテヒ。JYPのスカウトマン兼ダンストレーナーよ。
テヒ
テヒ
宜しく〜気軽に『テヒ』って呼んでね
呼べない、呼べない
(なまえ)
あなた
テヒさん、今日はどうして私を?
テヒ
テヒ
あぁ、そうだね。単刀直入に言うと君をJYPにスカウトしたい。










・・・・・・















(なまえ)
あなた
はっ?
テヒ
テヒ
ビジュアルも良いし、何より化けそう。君からでるオーラも完璧。
(なまえ)
あなた
いや突然そんな事言われても……
テヒ
テヒ
君はJYP……いや、アイドルになるべき人材だ。
(なまえ)
あなた
……




無言の私に、テヒョンさんが黒く強い瞳で見つめてくる。


(やばい、吸い込まれる……)



















テヒ
テヒ
世界に……羽ばたく気はないか?
(なまえ)
あなた





















 

気付いたときには、












(なまえ)
あなた
はい
そう答えていた。


出たい。世界に飛び出したい。






内向的な性格は卒業して、
(なまえ)
あなた
輝きたいです
テヒ
テヒ
……っ////
一瞬、テヒさんが頬を赤くした。


……でも、それはほんの一瞬で。
テヒ
テヒ
おめでとう。合格だよ
(なまえ)
あなた
ありがt
テヒ
テヒ
ポンポン
頭ポンポンされる
(なまえ)
あなた
!?///
テヒ
テヒ
僕、18なんだ。聞きたいことあったらいつでも聞いて。
そう言い、恥ずかしそうに去って行った。



キム・セヒ
キム・セヒ
ちょっとあなた……!
(なまえ)
あなた
(//・//)
やばい、やばいやばいやばい。


いきなりスカウトされて、JYP入って初対面の人に頭ポンポンされて……







待って、私落ちた?


テヒさんに……


.NEXT🌈

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