
目の前にそびえ立つのは、JYPの日本社のビル。
なぜ私がJYPに居るかって?
時を戻そう。←
数時間前
ミイヒとリマに強制的に校門に連れてかれた私。
そこに、なんとミスコンでお世話になったセヒさんの姿があった。
……で、今に至る。
ほんとに全く知らされてないんだけど、『ミスコン関連のこと』とは聞いた。
私は極度の方向音痴なのです!!
あっという間に3人を見失い、私は廊下をさまよっていた。
誰、このイケメン
思わず後ろ姿まで見とれていると。
そう言い、半ば強引に私の腕を掴み駆け出した。
コンコン
マコちゃんに案内された部屋に入ると、セヒさんが小さく手招きした。
え、この人って……
何でミスコンの事を……?
呼べない、呼べない
・・・・・・
無言の私に、テヒョンさんが黒く強い瞳で見つめてくる。
(やばい、吸い込まれる……)
気付いたときには、
そう答えていた。
出たい。世界に飛び出したい。
内向的な性格は卒業して、
一瞬、テヒさんが頬を赤くした。
……でも、それはほんの一瞬で。
そう言い、恥ずかしそうに去って行った。
やばい、やばいやばいやばい。
いきなりスカウトされて、JYP入って初対面の人に頭ポンポンされて……
待って、私落ちた?
テヒさんに……
.NEXT🌈
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。