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第93話

お願い

神山side

昨日はあれから家に帰って、



みんな真っ直ぐ寝室に向かった。



急すぎて受け止められんのはみんな同じやと思う。



でも、まだママとパパは生きてる。



目を覚ましてないだけで。



だから、今日は1日オフの俺と流星で



先にあなたと3人病院に足を運ぶことに。











.
あなた

ママ、また一緒に料理しようよ…

あなた

パパ、あなた勉強頑張っとるねんで
だからな早よ起きてよ〜…


さっきから、ママとパパのベッドの間に椅子置いて



交互に話しかけとる。









なあ、ママ。パパ。



あなたの声届いとるなら、いい加減目覚ましてや。



あなたのこと安心させたって。








あなたには俺らがついとるで。



でも、俺らが出来るのは隣におって



背中さすってあげたりすることだけやねん。



あなたが今1番してほしいことは



俺らには叶えてあげることができひん。



だってあなたが今1番してほしいことは、



ママとパパを握っている手を



握り返してもらうことで。



今1番聞きたいのはママとパパの声で。



今1番感じたいのはママとパパに



抱きしめられたときの温もりで。



全部、全部…。



ママとパパやないとできひんことばっかりで…。



俺らはどうすることもできひんねん。







だからさ、俺らからもお願い。



もうそろそろ目覚ましてくれへん?