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第18話

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山田くんがいないか、恐る恐る廊下を歩いている時だった。
『桐山さん!』

「あ、日向くん。」
5組から日向くんが出てきた。
あれから、廊下で会う度に話すようになった。
『一緒に行こうよ!』

「う、うん。」
日向くんのキラキラした笑顔に断れなかった。
下駄箱に差し掛かった時。
『桐山さん。』
後ろから声をかけられた。
山田くんだと気付き、後ろを振り向こうとした直後。
「……!」

『えっ?』
私は山田くんに、鞄を持っていない方の腕を引っ張られた。
気付くと、目の前には山田くんの胸板。
抱き締められている事にすぐに気付いた。
「ちょ、はなし『君が日向 棗くん?』
山田くんは日向くんに話しかけた。
抱き締められているため、2人の表情は見えない。
『そうだけど…。』
私は何とか離れようとしても、山田くんは更に腕の力を強めた。
く、くるしい…。
『こいつに何か用?』
随分と低い声で山田くんは聞いた。
しかも山田くん…素が出てるよ?
『一緒に帰ろうと思って。』

『無理。』
何であんたが決めるのよ!
はっ!ついつい、口調が悪くなってしまった。
『ふっ、なに百面相してんの…笑』
私が顔を上げて山田くんを見ると、優しい目で、けど少しだけ意地悪な笑顔をしていた。
「し、してないよ。」
“助けてよ、日向くん。”
私は首を動かして日向くんの方を見た。