無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第12話

♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+
〝あいつ〟って…誰の事?
家に帰った今でも、山田くんの言葉の意味について考えていた。
結局今日は授業が頭に入ってこず、蘭ちゃんにも心配させるハメになってしまった。
昼休みなんかは
『あなた、今日はどうしたの?』

「あ、蘭ちゃん。あのね…」
私が山田くんに連れていかれた後の話を包み隠さず話した。
『なんで山田くんがそんな事をするのかな…。』
確かに、私も思っていた。
どうして突然話しかけてくるようになったのか。
「今までは私の事を知らなかったよね。絶対。」

『それは…違うと思うよ?』

「え?」

『あ、いや、何でもない。』
何が違うのか分からないけど、蘭ちゃんは何でもないと言ったからいいや。
ということで、昼休み中はずっとその話をしていた。
『あなた、今言うけど…そろそろ自覚したら?』
放課後になって、蘭ちゃんが私のところに来て言った言葉
「ん?自覚?何の?」
ごめん、蘭ちゃん。
全く意味が分からないよ…。
『あなたはさ、山田くんの次にこの学校で有名なんだよ。』
私が山田くんの次に?
何か悪い事でもしのかな…?
『知らないの?〝天然鈍感美少女〟として有名なの。』

「〝天然鈍感美少女〟?私が?」
美少女ではない。天然でもない。鈍感でもないよ?
「蘭ちゃん、本当に急に冗談言うんだね笑」
私は笑っていると、蘭ちゃんは思い切りため息をつかれてしまった。
「え、何?」

『何でもない。』
そーう?なんて言いながら、私達は帰路に着いたのだった。
蘭ちゃんside
あなたは私の言葉を冗談として受け入れた。
本当なんだよ?
この学校であなたを狙っている男子は何人いると思ってるの?
多分山田くんも、あなたの事は本気なんだよ。
山田くん…苦労するね。
この子を振り向かせるには、どのくらいの時間がかかるか楽しみにしてるよ。
私はあなたに幸せになって貰いたいからね。
まずは…イケメン嫌いを治させなくちゃ!
〝天然鈍感美少女〟の名を持つあなたは、いつまで山田くんの気持ちに気付かないか…。

明日から、私も山田くんの手助けをしよう。