〈山田涼介、日向棗が女子の取り合い!?〉
〈いいなぁ~!〉
〈この子、誰ー?〉
〈確か、桐山 あなただよ!〉
〈私、同じクラスです!〉
〈イケメン嫌いだよ〉
〈この子ってあれでしょ?〉
〈“イケメン嫌いな天然鈍感美少女”〉
〈そういえば、そうだ!〉
〈誰か画像とかある?〉
〈あるよ!〉
① ②
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①お弁当を食べてる画像
②お昼寝中
〈カワイイ~!〉
〈女の私でも惚れそう!〉
〈こんな子、うちにいたんだね!!〉
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「え、どゆこと…?」
カワイイ?私が?
「てかこれ、盗撮じゃん。」
匿名の掲示板のため、特定は出来なさそう…。
『てかこれ、教室だよね?』
「あ、確かに。」
『でも、その前にその下見て。酷いから。』
私は蘭ちゃんの言葉通りに下にスクロールした。
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〈こいつ何なの?〉
〈一年のくせに〉
〈涼介さまと棗さまに近寄んじゃねーよ〉
〈調子こぐなブス〉
〈みんな~いじめちゃう?〉
〈いいねー!〉
〈うちも思った笑〉
〈明日から楽しみー!〉
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。