紫花:しっ、、時雨っ!!
皆:?!
爆豪:誰だあの女。
紫花:時雨の個性、使うのはやめよう?
皆:!!
死柄木:おい紫花。お前は黙って見てろって言ってんの聞こえなかった?バラバラにするよ?
紫花:だっ、だって!!
そう言って俺を見る紫花。
目が、、合った。
紫花:だ、、だって、時雨の個性は、意志が強い人には効きづらい、、でしょ?
少しずつ、少しずつ、言葉を紡いでいく紫花。
紫花:ヒーロー科の人たちの意思が弱いとは、、思えないから、だから、
死柄木:やらない方が良いと?
紫花:っ!う、うん!
時雨:紫花、、余計なこと言ってんじゃねぇよ。俺がやるって言ってんじゃん、聞こえねぇの?
死柄木:、、、ふぅん、じゃ、良いよ。紫花。お前がやれ。
紫花:ぇっ
時雨:はぁ?!なんで俺じゃねぇの?!弔、俺に任せたよな?後から変えんなよ!!しかも、こいつに任せたって大した働きもできねぇだろ?!
死柄木:ヒーロー科に効きやすいのは紫花なのは事実だろ。
時雨:ふざけんな!!
急にヴィラン同士で争い始めた。
横目にオールマイトを見る、、が、あの脳無というやつ、いくらオールマイトが攻撃してもさっきと変わらず耐えている。
死柄木:あ”ー、もうどうでもいい。時雨。お前で良いから。良いから早くやってよ。生徒一人逃してんだよ。雄英の他のヒーローが来たら本当にゲームオーバーだ。今はゲームオーバー直前のライフ1なんだよ。
時雨:フンッ、最初っからそうしてれば良かったんだ。確かに俺の個性はこいつらには効きづらい、、けどな、効くことに変わりはねぇんだよ。
爆豪、切島、緑谷はこいつの次の行動に構えているが、、俺は今からどうこうしようと意味がほぼないことを知っている。
ハッ、ヒーロー志望が”諦め”なんてしちゃいけねぇのにな。
でも、今の俺たちじゃ太刀打ちできねぇのは確かだ。
こいつの個性、、直接は知らないが、『俺の個性から逃げられるやつなんてテメェらん中に誰もいねぇ。』の言葉と、紫花の個性からいくらか推測ができる。
こいつの個性は、、記憶を操る。
紫花もそうだった。
よく双子で個性が似るというのは有名な話だし、そもそも個性は遺伝することが多い。
双子でなくとも兄妹で皆同じ個性ってとこもある。
厳密には紫花とこいつの個性は違うようだが、物理攻撃じゃないだけ今のメンツじゃどうしようもねぇ。
焦凍:お前ら。こいつの個性は記憶を操る。細かくは分かんねぇけど、、気を確かに持てよ。これがこいつの個性に対しての唯一の対策だ。
緑谷:どっ、どうして知って、、、ま、まぁ、それは今は良い!物理攻撃じゃないなら、一旦相手の出方を見るしか、、
時雨:出方も何もねぇよ。そっちに俺の個性を知ってるやつがいたって、対策の仕様なんてねぇ。
切島:言ってくれちゃってよぉ?!
爆豪:記憶を操るダァ?!
時雨:言ってろ言ってろ。もうテメェらは俺の個性にかかってる。遅ぇよ。
切島:なっ、、、!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!