朝
あなたside
ピピピピッピピピピッピピピピッ
あー、朝だ
起きなきゃ
私は身体を起こした
今日はとても重だるい
そしてなんだか頭も痛い
でもあと40分後にはHAPにつかないといけないから急いで支度しないと
ふらっ
ゴンッ
歩こうとした瞬間めまいがして棚に頭をぶつけてしまった
まさか…
私は重たい身体を引きずりながら体温計を手に取った
ピピッピピッ
38.7
高熱だ
携帯を開きはじめさんに電話をかける
---はじめ&あなた電話---
---------
私は電話を切った後ベットに入りそのまま眠りについた
***
だいちside
ガチャ
そういいながらいつも通り2階に上がった
俺はあなたがHAPに置いていった合鍵を持ってあなたの家に向かった
…
ガチャ
あなたが寝てるかもしれないから俺は静かに中に入る
あなたは案の定ベットの中で眠りについていた
俺は暑そうなあなたの額に買ってきた冷えピタを貼り
一旦あなたが起きるまで待っていた
…
一生懸命ふーふーしてるあなたを見てニヤけそうになる顔を必死にとめる
そういうとあなたはパクパク食べちゃってすぐにお皿の中は空になった
…
俺は食器を片付けたあとあなたの様子を見に行った
気持ちよさそうにすぅすぅ寝ている
そんな表情を見て俺は歯止めが効かなくなり
.
あなたの頬にキスをした
その後、なんだか急に居心地が悪くなって
夜ご飯とあなた宛の置き手紙だけ置いてHAPに戻った
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。