だいちside
朝
あなたがHAPに来るようになってから1年がたった
変わらずにあなたも毎日頑張ってる
俺は強く決心していつもよりはやく家を出た
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あなたside
HAP
隣で編集していたともたかにバレた
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私は編集するためにみんなのいない部屋に移動した
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だいちside
ポンポンッ
誰かが背中を叩いてきた
俺は深呼吸すると気を紛らわすためにパソコンを開いた
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待ちわびたこの時
心臓が大きく鳴った
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帰り道
あなたside
歩いていただいちの足が止まり私の方に振り向いた
一瞬言葉の意味がわからなかった
頭が真っ白になった
意味がわかった瞬間自分の頬に涙が流れているのがわかった
私はだいちの胸に飛び込んだ
涙でぐしゃぐしゃになった顔で言った
だいちは私の事を強く抱き締めてくれた
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2人は同時に吹き出した
きっと私の今までの人生でこの時間が1番幸せだと思う
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。