?「あなたーおはよーう」
会社へ出勤して早々、テンションお高めなこの子。
『おはよう実彩子』
この人は私の親友なの。
入社当初、人見知りな私に優しく声をかけてくれた子。
お姉さんみたいな人だけどちょっt...
おっと、これ以上言ったら怒られる。笑
実「今日も仕事頑張ろうね」
『頑張るぞい!』
「『 おぉーーー!! 』」
朝から2人で気合いを入れながらお互いのデスクへ向かった。
(よっこいしょ...)
デスクの上にバッグを置き、椅子に座ってから数分後―――――。
「来たよ!」
「やばい カッコイイ」
「あードキドキしちゃう」
女性社員たちの声がして無意識にそちらを見る。
(見なくても分かってはいるけど...)
そんなことを思っていても目が離せない。
それは実彩子も一緒のようで...
実「あなた! 来た、よね?」
向かい側に座っている実彩子は何故か小声で聞いてくる。
『うん。来たね』
だから私も小声で返答する。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。