あなた
「 だめ!私に払わせてください! 」
長谷川 慎
「 いいんです! 僕が誘ったんですよ? 」
なんの言い合いかと言いますと、
スーパーでのお買い物の支払いのことで言い合いです。
長谷川 慎
「 あなたさん作ってくれるんだし、僕にできることさせてください。」
ねっ?なんて、首を傾げながら言われたら、
これ以上言えなくなってしまう。
あなた
「 ありがとうございます。 美味しいの作りますねっ 」
こうなったら、頑張るしかないっ!
長谷川 慎
「 ここ、僕の家です。 どうぞ? 」
あなた
「 おじゃまします…。」
広すぎる。
綺麗すぎる。
白と黒で綺麗にまとめられたリビングには、まことくんが普段つけているアクセサリーなどが、綺麗に飾られていた。
意外と几帳面なのかな?
そうだ、目的はご飯だよね。
あなた
「 慎くん、早速キッチン借りますね 」
長谷川 慎
「 どうぞっ 」
チャチャッと作っちゃいますかっ!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。