最近 怒涛の仕事ラッシュで
あなたと生活スタイルがバラバラで
すれ違いの日々が続いてて全然会えてなかった
仕事のペースも落ち着いてきて
今日は19時に終わったから
久々 あなたの店に寄って一緒に帰ろう..なんて
考えながら チラッと店の中を覗いてみた
自宅マンションからそんなに遠くない
両親から受け継いだ小さなカフェ
あなたは ひとりで店主として頑張っている
店の外からこっそり中を覗くと
カウンターに 男性がひとり座っていて
二人で楽しそう?に話している姿が見えた
俺はこんなにあなたに会いたいと思ってんのに..
他のやつに笑顔振りまいてさ...
結局店には寄らず そのまま帰宅した__
♡
♡
帰る前に必ず連絡をくれるあなた
閉店から1時間過ぎてんのに全然鳴らない
忘れてんのかなぁ...なんて思いつつ
ネットサーフィンしていると
ピコン
メールの音がして 慌てて開く
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『たすけ』
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いつもとは違う 明らかにおかしい
あなたからのメッセージ
あなたの身に何がおきたんだ?
どうしようもないほどの胸騒ぎに
急いで家を飛び出した__
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『少しぐらい いいんじゃない?
僕もずっと待ってたんだからさ~』
何度か店に来てくれるお客さん
店を閉める直前フラっとやって来て
"この後ご飯行こう"
しつこいぐらいに誘われて
彼氏がいることを伝えてもわかってもらえない
店を閉める為 帰ってもらったけど
閉店後の作業が終わり外を出れば
その人は店の前で待ち伏せしていて...
『ほんとに少しだけでいいからさ?
ねっ!君が好きそうなワインもあるし!ほらほらっ』
ニヤリと怪しげに微笑み
腕を掴まれ 強引に引っ張られる
心の中で彼の名前を叫んだ ....その時__
『は?お前誰だよっ』
『っ!!はぁ?』
樹が来てくれて安心したけれど
その男性は私の腕を掴んだまま離してくれなくて
『っ!!!💦』
樹の圧力に押されたのか
ゆっくり腕を離してくれて..
私を引き寄せ後ろに立たせてくれる樹
『!! 僕はただ、一目惚れしただけで..💦』
『少しだけでも話がしたくて...💦』
『いやっ、ごめんなさいっ💦
すいませんでしたっ💦もう二度と近づきませんっ』
その男性は逃げるように去っていった...
樹に身体を支えてもらいながら
マンションへ帰った__
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。