キラキラと朝日が眩しい。
高校を卒業してもう5年。
高校生活のある時期に出会った不思議なタンポポ。
タンポポだから何を話すわけじゃない、動くこともない、でも私の近くでいつだって笑って応援してる気がしてた。
今思えば何悩んでたんだよ!って感じだけどやっぱり高校生活って難しかったんだと思う。
でも、そんな時期に恋神様と出会えていつもそばにいてくれたからこそあたしはダメにならずに大人になれた。
大人になった今でもあの頃に戻りたくなる時はある、でも恋神様と約束したからあたしは前だけを見て突っ走っていく。
恋神様なら、『そんなに急がなくて良いんだよ。』って笑ってくれるのかな。
毎日夕日を見る度に恋神様のこと思い出します。
あ、恋神様!
あたしね、パティシエールになったんだよ!
恋神様と過ごした2週間でおばあちゃんのようなパティシエールになりたいって思えた。
全部恋神様のおかげだね。
ほんとにありがとうしか言えないです!笑
あ、ちなみに聖とはちゃーーーんと今も一緒にいるよ。
もう少ししたら結婚しようね〜なんて話してます笑
でも、時々ね聖が、『俺はタンポポと話したんよ』なんて少し不思議なこと言い出すんだよ?
聖が会話したのは恋神様だったのかもしれないね。
あ!やばいもうこんな時間!遅刻だ!
1人前になったらまたきっと恋神様に会いに行きます。
あの花が咲く頃に────
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!