「 2月2日 」
昨日出会った不思議な少女、あなたちゃん。
恋に悩んで、苦しんで、でもすごくキラキラした女の子。
昨日告げた『また来るね!』という約束をしっかりと守るように昨日とほぼ同じ時刻に私の元へやって来ました────
濃いブルーのチェックのスカートに、紺のブレザー、その下に着ているエメラルドグリーンのパーカーがとってもあなたちゃんの笑顔によく映える。
昨日、初めて出会って、でも、その短い時間の中で彼女のたくさんの表情を見てきましたが、やはり笑顔が1番可愛くて素敵で彼女には似合っています。
昨日とは打って変わって、無邪気な笑顔で彼女はそう言う。
バレンタイン……それは、年に一度の2月14日、女の子にとっても男の子にとっても片手に入るほどの重大イベントの一つなのかも知れません。
そもそも、『バレンタイン』という言葉の起源は、キリスト教の聖人、『聖ヴァレンティヌス』という人物の名前で、この方は迫害を受け処刑されてしまいます。そして、その処刑されたと言われている日が現在の暦での2月14日、バレンタインの日。
きっと普段生活している中で、バレンタインの起源だなんて考えることなんてほとんどないでしょう。
だけど、自分が何気なく使っているもの、言葉の起源を知ると、モノの見方が変わってくることだってあるんです。
バレンタインは本来男性が女性にプレゼントをあげる日。
ですが、日本では女性が男性にチョコレートをわたすという文化が根強く染み付いて、毎年この時期になるとデパートやショッピングセンターではチョコレート戦争なんてものも起こったりします笑
きっと、キラキラしてワクワクするイベント。
女の子が1年間で一番勇気を持って強くなれる日。
男の子も女の子も、年齢も関係なくみんながドキドキできる日。
素晴らしいイベントだからこそ今の21世紀でも変わらず受け継がれ続けたのだとしみじみ感じます。
おっと、話がついズレてしまったようなので、本題の話に戻りましょう────
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!