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あれからちょうど1年と半年。
ついに今日は卒業式…。
"もー今となればあっという間だったね笑"
式が始まるまで友達と話した。
いっぱい、いろいろと……
卒業式が終わってそれぞれみんなに別れを告げて…
気づけば私は、
あの日ふたりで行った海に来ていた。
もう来ないと思ってたのに…
時間もちょうどいい頃で、
ふたりで見た茜色の夕日が見える…。
まるであの頃を思い出させるように。
勝手に閉じ込めていた気持ちが溢れ出す。
忘れるなんて出来ない…
あー、泣いちゃった、。我慢してたのに……
ふたりで来たこの海、、、次来ても絶対泣かないって、
もう二度と泣かないって決めてたのに、、。
今でも…ずっと…あなたを想ってる…
貴方もそうであって欲しい。
あの時一緒に座っていた場所、、
そこに座るけどもう隣には彼は居ない…
今はもう、"一人"なんだ、、。
もっと、好きだよって…
いっぱいいっぱい伝えれば良かったのかな、
そもそも貴方はどうして別れを告げたの…?
今頃後悔が募っていく……
でも今更考えたってもう無駄だよね、、、
大好きで大嫌いな貴方はもう居ない…。
どんなに想ってたって無理なんだから。
巻き戻してあの日々に戻れるのなら
もっと伝えたいけど…今はもう遅いっ…。
もっと、、一日一日を大切にすれば良かった…
こんな日が毎日来るってあの時は思ってたから…。
ずっとずっと、甘えてたんだ、、、
ごめんね…紫耀っ…
これが"無償の愛"ってやつなのかな…
…きっとそうだ。
多分これから先も貴方を忘れることは、きっと無い。
ずっと、これからも……。
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END.
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。