第4話

第四話
104
2020/08/22 06:07
眩しい朝日になり、それぞれの部屋に光が入ってきて二人とも同時に起きて
大神黒狐
大神黒狐
ん……もう…朝…うん明日から…確か…忙しくなる……暫くここに戻れないな…
妖狐…(ボソッ)
妖狐
…わたくしの事ならばご心配なく…黒狐様は。黒狐様らしく頑張って下さい…
どこからも無く現れてきたのは普通の狐ではなく妖怪の狐が現れてきて
大神黒狐
大神黒狐
でも…柱…柱の中に私の事知ってる人居るんだよ…過去なんで思い出したくない…のに……
妖狐
…大丈夫ですよ…その人なら助けになってくれる筈なので…必ずしも……
妖狐がこんな事言うのは普通に有り得ないことだ。
本来なら、其の記憶を持つ者は消しに行くからなのだ。
大神黒狐
大神黒狐
……妖狐がそう言うなら…大丈夫なんだろうけど…
妖怪見える私には地味悪いだろうけど…(ボソッ)
そう…彼は…黒狐は妖怪見えるのである。
だが、そう見えるだけでは無く。簡単に言えば江戸時代から伝わっている妖怪達を操る…事が出来るのである…だが操るとはまだ違って…協力し力を貸してくれるだけのこと…
大神黒狐
大神黒狐
はぁ…そろそろ牙王が来る…
妖狐
では私は失礼しますね…
ボフンとその場から妖狐は消えて。
牙王
牙王
おーい!黒狐起きてんのか!
大神黒狐
大神黒狐
起きてるけど…ウルサイ…朝から…
牙王
牙王
ごめんって…ってお前その服はねぇぞ?
男だからって…気をつけろよ…
黒狐の服はだらしない服装になっていて
牙王から怒られて
大神黒狐
大神黒狐
あ……ごめん…なんかこうなった…
牙王
牙王
バカなのか…
大神黒狐
大神黒狐
五月蝿い。
牙王
牙王
まっ!さっさと行こうぜ!
大神黒狐
大神黒狐
はいはい…着替えるから外で待ってろ…
と言ってパッパッと着替え終わらせて
大神黒狐
大神黒狐
……疲れる…牙王…終わった…
牙王
牙王
うむ!行こう!!
牙王は、やたら嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねながら買い物に向かっていて
大神黒狐
大神黒狐
……(なんか大事なこと忘れて……あ、そうだったあいつの……)
牙王
牙王
黒狐?大丈夫か?
大神黒狐
大神黒狐
あ…うん…大丈夫もう、用事があるから、先に帰ってて
牙王
牙王
……そうか…気をつけろよ?先に帰ってるからな!
牙王は、買い物を済ましてその場から去り
その場にいるのは黒狐だけ。
大神黒狐
大神黒狐
……とりあえず…どこ……?
不死川 実弥
不死川 実弥
……やっと見つけたぞゴラァ…
どうやら不死川は、黒狐を探していたようで見つかって
大神黒狐
大神黒狐
あ……名前忘れたからわかんないけど…向かおうとしたんだけど…ただ場所わかんなかった
不死川 実弥
不死川 実弥
…チッ…別にいい、覚えなくてもよ。とりあえず来い。
お前には…話したいことがあるからよ…
大神黒狐
大神黒狐
うん…いいけどさ……(めんどくさいなァ…)
と言いつこの2人は、不死川の屋敷に向かい
不死川 実弥
不死川 実弥
お前さ……"佐久馬胡兎"だろ?
急に過去の名前を言われてびっくりして
大神黒狐
大神黒狐
なんでそんなことを……なんで知ってる!
貴様……あの村の奴か!
なんで知っている!こんなこと知っているのは……牙王しかいない!何でだ!?
不死川 実弥
不死川 実弥
落ち着けっつーの……お前とは縁があんだよ…
…幼なじみだった筈なんだけどよ…覚えてねぇのかよ…?
大神黒狐
大神黒狐
………………まさか…不死川か?
不死川 実弥
不死川 実弥
嗚呼。そうだわ
あん時急にお前居なくなったの焦ったんだけど
それから俺の家族も色々と起きたしよ……
お前が生きててよかったわ…
大神黒狐
大神黒狐
……済まない、不死川、お前が知っている幼なじみでもない…まして、獣人だ。あの頃の私ではない。
不死川 実弥
不死川 実弥
んなの関係ねぇよ、お前はお前、俺は俺、んで幼なじみの関係はそのまま。
なんかあったらいつでも言えよ。
つーかお前も入ってたなんで驚きだわ。
大神黒狐
大神黒狐
っ…不死川…ありがとうな…
だがこのことは誰も言わないでくれ…
できるだけ…知られたくもない…第一村のヤツらに知られたくないのだから…
不死川 実弥
不死川 実弥
わかってるわ。
あ、そうだ、お前もうひとつ覚えてねぇの?
煉獄の……ほらでけぇ声する奴。
大神黒狐
大神黒狐
…………あまり覚えてない…
不死川 実弥
不死川 実弥
まぁ…そうだよな。
彼奴もお前との関わりはあんぞ過去にはな
それと助けられてんからな。
大神黒狐
大神黒狐
……そうか…だからこのモヤモヤは…消えなかったんだな…
不死川 実弥
不死川 実弥
ん?もやもや?なんか言われたんか?
てかお前さ隠れ屋敷みたいにしなくてもいいんじゃねぇの…
大神黒狐
大神黒狐
なんでもない…
嫌だな…あれはあれで気に入ってるからな…牙王もいるし…
不死川 実弥
不死川 実弥
牙王の奴まじ腹立つんだが?
お前の隣だ?ふざけんな…お前のこと一番知ってんのは俺だし…虫嫌いだろ?妖怪好きだろ?
大神黒狐
大神黒狐
…色々と覚えてるんだな…
後、聞いてたのかあの会話。
私の隣は誰も居ない!性別的に考えろ!
私は誰も好むはずもない!
不死川 実弥
不死川 実弥
…なんだぁ…?お前気になってるやついんのか…♪
その反応だとお前昔から好きな人いるときそんな感じだもんな~♪
ニヤける不死川、困ってる黒狐
この2人は昔から幼なじみであって、
色々と共通点があるため結構仲良し
だから不死川は。あの時殺意感じたのは喧嘩する時よくあったからだ。
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
…む?あそこに居るのは…二人なぜあんなに仲良いんだ…
遠くから見てなんとも言えないこの気持ちになりそらすように隠れて
大神黒狐
大神黒狐
…??
黒狐は、何かしらの視線を感じたように振り向いたが、そこには誰もおらず…
大神黒狐
大神黒狐
…気の所為なのか…まぁいい…
不死川、この話だけならもう屋敷に行かなくても良くないか?
不死川 実弥
不死川 実弥
…いや悪ぃがお前今日から俺と住め。
大神黒狐
大神黒狐
は?
ふざけてるのか?と殺意オーラ出していて
不死川 実弥
不死川 実弥
いや…これには…訳があって御館様から命令なんだよ…
大神黒狐
大神黒狐
……しょうがないな…襲う訳でもないだろう
暫くの間……よろしく頼む…
不死川 実弥
不死川 実弥
嗚呼…宜しくなァ…
大神黒狐
大神黒狐
…この事黒炎に伝えておこう…黒炎…
黒炎
ナンダ。
大神黒狐
大神黒狐
黒炎、牙王に暫くの間不死川の屋敷に住むと伝えてくれる?
黒炎
ウム。マカセロ。
バタバタと黒炎は牙王の元へ飛び出し
不死川 実弥
不死川 実弥
もう少しで着くんぞ。
大神黒狐
大神黒狐
嗚呼…
……これから先一体何がどうなるんだが……と思う黒狐
煉獄 杏寿郎
煉獄 杏寿郎
…不死川…恋好敵手だな…
煉獄は、そうつぶやきその場から去るのでした……

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