第3話

第3節 進撃
196
2018/06/21 17:41
兵士A
嬢王陛下! 大変です‼︎
春風 夜雉
⁉︎
嬢王
何事ですか
兵士A
たった今連絡がありまして前線で情報を
集めていた軍隊が壊滅したそうです
嬢王
そんな…なんで……
春風 夜雉
…これは何だ?
魔物か? 何かから逃げているみたいだが…
その奥には亀みたいなのがいるなでかいな
〔目が赤く光っている〕
嬢王
亀? 亀ですって⁉︎
ベヘモス…いえそんな訳…
春風 夜雉
ベヘモス?
嬢王
我が国での神話の魔物です
何しろ魔物の中でも希少な
魔石持ちの1匹ですから
まさかまだ生き残っていたなんて
春風 夜雉
嗚呼 俺らの世界で言う玄武みたいなものか
嬢王
玄武?
まぁいいですわ すぐに討伐隊を
引き連れて行きます…
これでは時間稼ぎにしかならないですし
駒のように捨てることは出来ませんわ…
春風 夜雉
なら俺を出せ
嬢王
え?

〔袖を掴み振り行かないでとアピールする〕
春風 夜雉
どの道行かないと行けないだろ?
それに能力は実戦が1番いい
嬢王
ですが…
春風 夜雉
じゃあこの子を任せるぞ
〔雫を嬢王の膝に座らせる〕
ま…待って……
私も…行きたい
春風 夜雉
駄目だ 君はここで待っていてくれ
大人しくしてるんだよ〔撫でる〕
……〔涙目で行かないでと訴える〕
春風 夜雉
さて場所を教えてくれ
後は俺1人で行く
嬢王
いえ 誰か連れて行かせます
馬車も必要でしょう
春風 夜雉
いやその心配はない
〔外からエメラルド色の光が現れる〕
そこには丸で蝶のように優雅に戦闘機のような骨格をし翼の部分にはガラスのように透き通るエメラルド色の光を放っている乗り物がある
嬢王
…これは……
春風 夜雉
天翔る王の御座(ヴィマーナ)だ
どうだ? これは遥か昔に作られていたと
伝説に書かれている
今の科学では真似することの出来ない品物だ
嬢王
何て…綺麗なの…
〔ヴィマーナに見惚れている〕
兵士A
地図に場所を書き記しておきました
〔地図を渡す〕
春風 夜雉
嗚呼 ありがと
〔窓から飛び出しヴィマーナに乗る〕
あ…
春風 夜雉
じゃあ行ってくる
〔指を動かした瞬間翼が変形し音速を超える
速さで飛び空にはエメラルド色の閃光が
走っている〕
嬢王
お気をつけて…

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