第14話

No.12
273
2018/10/20 09:21
真凜、望story
真凛
真凛
あの身体が可愛いなんて私への当てつけ!藤井も山口あなたと同じ、生まれつき養子に恵まれてるから私があの見た目でどれだけ苦しんできたか!藤井だけは、絶対に許せない.....
望
苦しみって?
何があったの?小川さん。
真凛
真凛
だから私は、もう小川じゃないって!
望
そうだね。
でも、君のことは全て知っておきたいんだ。俺は、今君の彼氏だから。
真凛
真凛
私は、いつも独りだった。
この先もずっと1人だと思ってた。
そんな時にのんちゃんに出会ったの。信じちゃ行けないって思った。だってどうせ裏切られるだけだから。
真凛
真凛
お父さんは、何も言わずに私を置いて出てった。それからお母さんとの関係も悪くなった。お母さんも私を遠ざけるようになった。山口あなたは、最初から嫌いだった。見た目が良いし偽善者だから。やっぱり私の事なんて誰も本気で心配してくれない。でもね。のんちゃんだけは、優しいままだった。
真凛
真凛
そんなの期待しちゃうでしょ。のんちゃんならこんな醜い私でも受け入れてくれるかもしれないって。その瞬間全てが腑に落ちた。ブスに生まれたこと自体が間違いだった。美人じゃなきゃ誰からも愛されないんだって!だから奪ってやったの!命懸けで!山口あなたの人生を身体ごと全部!あいつは、可愛い顔も友達もなんでも持ってるくせにのんちゃんまで私から奪った。自分がどれだけ恵まれてるかも築かないでのうのうと生きてたの!でも私は、誰からも必要とされないまま、苦しんで.....苦しんで.....居なくなったって泣いてくれる人も作れないままタヒぬしかなかった.....やっと生まれ変われたのに.....
真凛
真凛
どうして今もこんな苦しい思いをしなくちゃいけないの!
望
あなたちゃんは、ともかく。
藤井が目障りなのは、同じだ。
今度は俺が流星の人生を奪ってあげる。
聞いたんだ。確実に入れ替わる方法。
真凛
真凛
誰に!?
望
そんな顔しないでよ。
俺は君のそばから離れたりは、しないよ。
真凛
真凛
それでも嫌.....
私は今のままの、のんちゃんが1番好きなの!
望
誤解だよ。
真凛
真凛
え.....
望
入れ替わるのは、俺と流星じゃない。
流星とあなたちゃんだ。
次の暁にあいつらの人生を終わらせてやる。築いたんだよ。自分が入れ替わるより、人生の変わる奴らを高みの見物してる方が面白いって。
真凛
真凛
でも.....実際どうするの?
なりたい相手の前でタヒぬってのが入れ替わりの条件なんだよ。そんな事させるなんて無理なんじゃ。
望
全く問題ないよ。
真凛
真凛
え.....
望
簡単に騙すことが出来る。
あいつらは、人を疑うって事を知らないから。
真凛
真凛
でも.....もし失敗したら.....
望
自さつで片付ければいい。
許せないんだろ。流星の事。
今の小川さん.....つまりあいつは、君を全否定したんだ。だから思い知らせてやろうよ。
人は、見かけじゃないなんてただの綺麗事だって。
真凛
真凛
のんちゃん.....
望
軽蔑した?
真凛
真凛
ううん。
益々好きになった。
協力させて。私の知ってること全部教えてあげる。
次回は、前回の続き!
あなたと流星storyです!

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