第50話

「 」
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2021/11/19 17:41
カーテンがゆっくりと開けていくのがー
カーテンレールを開けた人物は僕も知っているあの子だった
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
よっ(*・ω・)ノ
そう、辭柧(ジク)の弟辭麼(ジミ)である
苗木誠
苗木誠
おはよう辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
聞いたぜ?口から花出たって
苗木誠
苗木誠
まぁ昨日治らせたんだけどね
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
え?それ治るん?
苗木誠
苗木誠
まぁ、たまたまボクの運が良かっただけかもしれないけど…
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
まぁ、苗木が大丈夫でよかった
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
あ、あとうち苗木のクラスに移動されたからまた退院したら話そうな
苗木誠
苗木誠
え?そうなの?知らなかったなぁ…
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
自分もびっくりしたぜ
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
とりあえず授業が始まっから帰るわ
苗木誠
苗木誠
あ、ちょっと辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
ん?どした苗木
苗木誠
苗木誠
あの、最原くんのクラスわかる?
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
あぁ、最原ね
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
79期生の子だろ?
苗木誠
苗木誠
そうそう!その子ここにいるから連れてって欲しいなぁ…なんて
辭麼(ジミ)
辭麼(ジミ)
いいぜ、連れていくわ
最原くんを軽々と持ち上げた辭麼(ジミ)はそのままボクの病室を後にした
苗木誠
苗木誠
カーテンレールは自分で閉めた
たった1人の時間が欲しかったためだ
いつか退院するボクは授業にとても遅れている
もしかしたら僕の机には…
苗木誠
苗木誠
今そんなこと思ってたってダメか…
そう言って首を横に振って前を見る
苗木誠
苗木誠
いつまで経っても退院することが出来なかったら…
苗木誠
苗木誠
なーんて…
自分が居なくなってもいいんじゃないかと思い始めてもしょうがない
自分の心はもう…みんなと比べようがないほど、ボロボロになっていた
でも
苗木誠
苗木誠
でも、前向きなのがボクの唯一の取り柄だから
苗木誠
苗木誠
頑張って、生きなければ
そうするしか、他に方法がないのだから

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