プリ小説

第2話

第二話 体育祭での思い出
体育祭は終わりに近づきラストはリレー競技だった。

私のクラスのメンバーはみんな足は速いし、優勝も出来そうな気がした。

今のところは私たちのクラスと他クラスの点差はかなりの僅差でリレーの点数でもちろん逆転も考えられる。

このリレーはとても大事な一戦でもあった。

「よーい...」 パーン。

乾いた空にリレーの始まりを告げる発砲音が鳴り響く。

「行けー!」 「頑張れ!!」なとど外部の応援も白熱していた。

やはり私たちのクラスのメンバーは速い。だが他クラスも負けてはいなかった。

その時...。

私のクラスの3走のメンバーが転んでしまった。

他クラスとの差は広がるばかりだった。

全員がもう優勝は無理だ...と諦めかけたときだった。

緑野旭
おい!まだ終わってなんかない!!
俺にバントを渡せ!絶対このバトンを1番にゴールに届けてやるよ。だから諦めんな!!
その言葉がきっかけでクラスのみんな、そして3走の選手も立ち上がった。

そして、旭にバトンが渡った。

旭は何人も追い越していった。

ラスト100m...。

私は熱くなった。接戦だった。1対1の本気の勝負が行われている。

私は思っいっきり叫んだ。
旭ー!
頑張れー!
旭なら絶対勝てるよ!最後の体育祭絶対勝とう!!
その言葉が届いたかのように旭は少しずつ相手との距離を離していった。

そしてゴールテープをきり旭は泣きながら笑っていた。

クラスのみんなも泣いていたりや、嬉しそうな人など喜びを分かちあっていた。

熱狂していた体育祭も閉会式が終わるとなんだか静けさが漂っている。

私は木の日陰で少し休もうとしていた。

先程まで日向にいたせいで少し涼しいところに居たいと思ったからだ。

日陰に行くとまさかの旭が居た。
緑野旭
よっ。体育祭お疲れ。
旭から声をかけられた。

まさかの展開に少し気が動転しながらも
うん。お疲れ。リレー凄かったね。
最後なんか凄い白熱してたし。私も思わず叫んじゃったよw
緑野旭
あれはホントに焦ったよ。
でも体育祭もこれでラストだろ?
だからどうしても勝ちたくってさ...。
あんなこと言ってもしも勝てなかったらどうしよ...とかっても不安はあった。でもふと俺の事を応援してくれるお前の声が聞こえてきてさ。たくさんの人がいる中でお前の声が聞こえてきた。
それで負けられないって思ったんだよなw
だからありがとな!このクラスが優勝出来たのは俺じゃなくて俺に勇気をくれたお前のおかげだよ。
だから感謝してるよ。ほんとにありがとな(ニコッ)
その言葉が私の心にはとても響いた。

旭の言葉には不安やいろいろな思いをいだきながらリレーを走ったこと。

私の言葉が旭には届いていたこと。

そのことを打ち明けてくれた旭は少しはにかむように笑っていた。

その何気ない会話と旭の笑顔に私はその時は心を打たれたのだろう。

私はいままでいだいたことのない感情をいだいた。

私は旭のことを好きになってしまった。

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林檎
入賞者バッジ
林檎
前にも書いていました。(同じ名前で) 恋愛小説など書くのが大好きです((( 「夏が終わるその時...君は...」で新人賞を頂きました。 どーぞよろしくお願いしますm(*_ _)m
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