私は...。このどうしようもない気持ちが凄くもどかしい。
今まではこんな気持ち味わったこともなかった。
男子にも目も向けなかったのに。
彼だけは...。ほかのヤツとは違った。
高1の夏休み前。
私はふと学校のポスターが目に入った。
夏...祭り。夏休みの間にあるんだ。
私はふとそんなことを思っていた。
私は今まで友達ぐらいとしか祭りなんて行ったことがなかった。
でも今は私にもちゃんと好きな人がいた。
緑野旭と言う。
旭とは中学の頃からの付き合いだった。
その時は特に何ともなく何となく接していた。
きっかけは中学の体育祭だった。
旭はとても運動神経がいい。人柄もよく人にも懐かれる。
一般的にはクラスの人気者とも言うべきだろうか。
もちろん女子からも男子からも人気だった。
旭はただのクラスメイト...だからと私はなんとも思っていなかった。
ただあの日を境に私は旭が少しだけ気になる存在に変わっていった。
そう。あの日。あの時。旭がかっこよくて。ただのクラスメイトから私の気になる人...いや違う。私の好きな人に変わったあの瞬間を私は今まで忘れたことがなかった。
旭...。貴方は私のこの気持ちを知ったらどう思うかな。
今にもこの気持ちが心から溢れそうだよ。
貴方は私をどう思ってるかな...?
やっぱりただのクラスメイトかな...。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。