Noside
勢いよく飛び出してきちゃったけど
あそこ私の家だった💦
まだあいつらまだいんのかな?
いたら面倒だな
だるいだるい!
心の中がどんどん黒くなっていくのがわかる
こんなつもりじゃないのに!!
なんで私なんかに構うの?
私の事なんてほっといてもいいのに
ガチャ
靴がまだある
もしかしてまだいるってこと?
やっぱりいるの!
なんで帰らないかな?
親ももう帰ってきてるし
ガチャ
何言ってん?
家泊まる気でおる?
そんなん許さんで
勝手に何言ってん?
余計なことを…
余計に気まずくなる
2人もうちがお金持ちって気づいて近づいてきた?
何がなんだかわからないよ
泉が言ってるから信じたいけど
なんでそんなに私に構ってくるの?
ほっといてくれたら2人も私も幸せなの
この言葉、頭の中で何回言ってるだろう?
そんなの聞いたこと無かった
もしかしたら泉いじめられるかも!
そんなの嫌だよ
泉にあんな辛い思いさせたくない
辞めれるなら今すぐに辞める
でもやめたら全てが無くなった
また色々失ってあんな怖い思いして
それも嫌だ!
なんで?
なんで私の気持ちが伝わるの?
もしかして家がどんな感じか知ってあんな接し方?
2人もなんかあったってこと?
この2人も辛い思いしてたってこと?
俺は昔からずっと親の言われた通り生きてきた
その頃はずっとメガネをかけて髪も少し長めにして
みんな俺は汚いって言ってた
学校では完璧で見た目は暗いちゃんとした友達なんて1人も
周りはみんな俺と仲良くしててもおもんないって
みんな話さなくなった
学級代表しててもやっぱりあいつかって
学校に全然馴染めなくて休みたくても親が許さない
俺の子供ならそんな事するはずがないって
みんなにはみられて、親からも縛られて苦しくて辛くて
でも小学5年の頃恭平が引っ越してきた
この頃からかっこよくて
今ほどはチャラくはなかったけど陽キャ側だった
俺が関わることは絶対にないって思ってた
完璧でいる俺は関わりたくなくてもしないといけない
それはわかってたからでも
バンッ
なんで俺なんかに構うんだって
関わったらしんどいだけだ
俺はずっとそう思ってた
俺は気付かないふりをして何事も無かったかのように
真面目キャラを突き通そうとした
でも恭平は毎日俺に絡んできた
でも俺は何も無くずっと無視してた
そのまま小学校が終わり中学生になった
俺の性格は変わらず
生徒が増え先生が変わっただけ
他にも沢山いるのに恭平は俺に話しかけた
ずっと分からなかった!
自分が何をしたいのか
それから家に帰って親に勉強させられて
そんな時恭平の言葉を思い出したんだ
なりたい自分見つかるんじゃね?って言葉
それを思い出してたら涙が出てた
自分でもここまで苦しんでたって気づいてなかった
次の日学校行ってそのことを俺は恭平に伝えた
それから俺は髪を切ってメガネもやめて
イメチェンをした
そしたら次の日からクラスの子達がよってきて
その分親は離れていった
でもその時に本当に大切で必要なものは見つかった
こんなの嘘だ
自分でもわかってる!
でもその先のことを考えると怖いよ
ほんとだ私泣いてる
私は…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。