あなたside
次の日私は学級代表の集まりがあると行って先に来てしまった
私はトイレに駆け込んで一人で泣いていた
外は雨が降りだした
雨の音を聞いていると扉の開いた音がした
この声は私を苦しめているあいつだ
この声はきっと泉だ
きっと私のことを信じてくれるから大丈夫
あいつは少し震えている声だった
そんなこと聞いたことなかった
泉がリオンのことを好きだなんて
今まで私は邪魔だったのかな
それにどうにて私のことを信じてくれなかったたんだろう
私は急いでふたりの教室に行った
本当にそこで話しているふたりの姿は楽しそうで
私がいない方が良いんだと思った
私はそう言われて悔しかったけど
なにも言い返せなかったそして私はふたりと距離をおくことにした
そうすればあいつもなにもしてこないと思っていた
でも本当はここからが苦しみの始まりだった
私はふたりと距離をおいてもすぐに別の友達ができた
たくさん遊んで楽しかった
いや楽しいって自分に言い聞かせていた
ぶっちゃけあのふたりといた方が楽しかった
学校に行くとまた手紙が置いていた
またあいつなんだと思っていたけど違った
『休み時間多目的室に来てほしい』とかいてあった
差出人は全くわからなかった
でも一応行ってみた
するとそこにはリオンと同じぐらい人気の男の子Bくんが立っていた
そして告白された
でも私は
なぜかこんなことをいってしまっていた
するとBくんが
そう言って部屋を出ていった
次の日学校に行くとみんなの目がとても怖かった
同じクラスの子からさんざん言われた
私は耐えられなくて逃げ出した
でも私が逃げた先に転校生がいて暴力をうけた
そして次の日からはクラスの子に無視をされるか
暴力をうけるかだった
私はいまだにリオンがいつか助けてくれると思っていた
隣のクラスでは私がいじめられていることが知られていなかったらしい
それにあれからふたりとは全然話さなくなっていた
でも私は学校に行かなくなったら敗けだと思いずっと学校に行き続けていた
いつの間にか4年生が終わり5年生なった
泉とは同じクラスだったけど
リオンとはまた離れてしまった
転校生もまた同じクラスだった
小さい声でそう言うと走って隣のクラスにはいっていった
久しぶりに誘われてとっても嬉しかった
なのに…
放課後言われてた場所にいくが一時間ぐらい誰も来なかった
空が薄暗くなってきたとき奥の方から何人かの人が歩いてきた
同じクラスの女の子だった
私は何をされるのかわからないし10人ほどの人にかこまれる
怖さのあまり涙を流した
そう言うと本当にゆっくりと上の服を脱がせて
下着まで脱がされてしまった
抵抗したけどあんなたくさんの人だと逃げられなかった
その最中もたくさんのことを言われた
こんなんで助けが来るわけないんだ
こいつらは人がほとんどとおらなくて回りから隠れるところをしっかりと選んでいた
そう言って私に近づいてきた
そして私はセカンドキスをこいつにされてしまった
なぜか私は涙が溢れていた
ファーストキスではなかったでもあれは本当のキスじゃなくて事故だった
だから本当のキスは初めてだったんだ
そう言うとみんなすぐにそこから走って離れていった
そう言って私の履いていたものを全部脱がされて
私の足をしたから上に向かってさわりだした
私がリオンと仲良くしたのがいけなかったんだ
いつになったら終わるのかな?
一生続くんだろうな
今すぐ引っ越したら良いんだ
そしたらリオンと関わらなくてすむし
それを隠していれば私はなにも起こらないはずだったのかも
私は恐怖のあまり
といってしまっていた
そういわれて私は言われるがまま動いてしまっていた
今その通りにしないと私は何が起こるかわからなかった
上の服を脱がしてベルトに手をかけたとき
リオンが来てくれた嬉しさで声を出しそうになった
でもよく考えると私は今服を何も来ていない状態だった
そんな姿リオンにみられたら本当に何もかも終わってしまう気がして
私は手を止めたが声も出さなかった
そう言って私を引っ張って物陰に隠れた
そう言うとダッシュで家に帰っていった
私の人生が終わったと思った
リオンが私を助けようとしてくれたことが嬉しくて
私は涙を流してしまった
私は着替えをしてふたりで家までかえって
今までのことを話すためにリオンの家にお泊まりをした
そして次の日からはリオンが守ってくれた
でも泉とはまだ仲直りしてない
卒業の日私は久しぶりに泉と話した
あの頃転校生にいじめられていたのは私だけじゃなくて泉もだったらしい
たくさん謝られたあの日嘘をついて遊びに誘ったこと
もっと前にあなたを信じなかったこと
そんな簡単に許せないはずなのに私は許してしまった
今でもたまにあの日のことを思い出してしまう
今私中学校に通っているそこは同じ小学校の人もいれば違う小学校の人もいる
けど転校生はまた別の場所に転校していき
Aちゃんの家族もなぜか急に引っ越した
あの動画事件に関わっていた人は数人同じだけど残りは別の中学校に入って
少し今は気楽に生活するようになった
でもひとつだけみんなにいっていないことがある
それは「リオンと幼なじみで仲がいいこと」
学校ではあまりはなさないでいる
それはあなたの卒業するときのお願いだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!