第8話

続き
2,028
2020/10/17 13:25

あなたside




次の日私は学級代表の集まりがあると行って先に来てしまった
あなた
こんなことになるなんて思ってなかった
私はトイレに駆け込んで一人で泣いていた


外は雨が降りだした
あなた
雨が降ってる
雨の音を聞いていると扉の開いた音がした
転校生
昨日ね私あなたちゃんと遊んでたんだ
この声は私を苦しめているあいつだ
転校生
そしたら急に私のリオンに近づかないでって言われて
えっ
あのあなたが!
この声はきっと幼なじみ
きっと私のことを信じてくれるから大丈夫
そんなことするわけないよ
転校生
でもほんとなの
私もあなたちゃんがそんなこと言ってくると思ってなくて
ビックリして怖かったの
あいつは少し震えている声だった
えっ、ほんとなの
私にはわからないよ
どっちが本当なのかだから
私はどっちの味方でもない
だって私がリオンのこと好きだから
そんなこと聞いたことなかった


幼なじみがリオンのことを好きだなんて


今まで私は邪魔だったのかな


それにどうにて私のことを信じてくれなかったたんだろう
転校生
ねぇ聞いてた?
あなたそこにいるんでしょ
あなた
なんで知っててそんなこと話すの
転校生
友達に信じてもらえないのってどんな気持ち?
あなた
絶対何かの間違いだよ
転校生
そう思うなら今すぐふたりの教室いってきなよ
イチャイチャしてるんじゃないかな
私もそろそろリオンくんをもらわないといけないし
私は急いでふたりの教室に行った



本当にそこで話しているふたりの姿は楽しそうで



私がいない方が良いんだと思った
転校生
とっても楽しそうでしょ
あなたといたときよりも100倍笑顔
私はそう言われて悔しかったけど


なにも言い返せなかったそして私はふたりと距離をおくことにした


そうすればあいつもなにもしてこないと思っていた



でも本当はここからが苦しみの始まりだった




私はふたりと距離をおいてもすぐに別の友達ができた


たくさん遊んで楽しかった


いや楽しいって自分に言い聞かせていた


ぶっちゃけあのふたりといた方が楽しかった
学校に行くとまた手紙が置いていた


またあいつなんだと思っていたけど違った




『休み時間多目的室に来てほしい』とかいてあった



差出人は全くわからなかった



でも一応行ってみた



するとそこにはリオンと同じぐらい人気の男の子Bくんが立っていた


そして告白された


でも私は
あなた
いやだ
なぜかこんなことをいってしまっていた


するとBくんが
Bくん
嫌ってなんだよ
お前ブスのくせに調子のんなよ
あいつ転校生があなたが
俺のこと好きって言ったからこくったのに
あなた
じゃあ告白しないで
Bくん
お前明日どうなっても知らねえからな
そう言って部屋を出ていった
次の日学校に行くとみんなの目がとても怖かった
同じクラスの子からさんざん言われた


私は耐えられなくて逃げ出した


でも私が逃げた先に転校生がいて暴力をうけた


そして次の日からはクラスの子に無視をされるか


暴力をうけるかだった


私はいまだにリオンがいつか助けてくれると思っていた
あなた
なんで助けてくれないの
隣のクラスでは私がいじめられていることが知られていなかったらしい


それにあれからふたりとは全然話さなくなっていた


でも私は学校に行かなくなったら敗けだと思いずっと学校に行き続けていた


いつの間にか4年生が終わり5年生なった


幼なじみとは同じクラスだったけど


リオンとはまた離れてしまった


転校生もまた同じクラスだった
あなた
幼なじみひさしぶりに話すな
同じクラスで良かった
・・・ごめん
小さい声でそう言うと走って隣のクラスにはいっていった
あなた
このクラスの女子は全員私のことを嫌っている
今日放課後久しぶりに遊ばない?
あなた
遊びたい
久しぶりに誘われてとっても嬉しかった


なのに…





放課後言われてた場所にいくが一時間ぐらい誰も来なかった


空が薄暗くなってきたとき奥の方から何人かの人が歩いてきた


同じクラスの女の子だった
転校生
本当に来たんだ
でも幼なじみは来ないしいないよ
私があいつに頼んだの
最後にすごい仕上げいきますか
Aちゃん
やろやろ
お兄ちゃんにも協力してもらったし
転校生
はじめに行ったこと覚えてる?
あなた
なんのこと
転校生
覚えてないの?
苦しいことと恥ずかしいことって言ったでしょ
まだ恥ずかしいことをさせてないじゃない
あなた
でも私はじゅうぶん苦しんだ
私は何をされるのかわからないし10人ほどの人にかこまれる


怖さのあまり涙を流した


転校生
泣いてもなにも変わらないよ
私はあんたを苦しめるためにたくさん調べてきたんだから
Aちゃん
みんな押さえろ
転校生
これで動けないでしょ
あなた
何がしたいの
転校生
あんたには裸になってもらう
その動画グループメールに送る
あなた
そんなことして何になるの
警察に言ったら終わりだよ
転校生
でも言えないから今こうなってるんだよね
Aちゃん
私が撮るね
転校生
いくよ
あなた
やめてよ
転校生
上の服からいくね
そう言うと本当にゆっくりと上の服を脱がせて


下着まで脱がされてしまった



抵抗したけどあんなたくさんの人だと逃げられなかった


その最中もたくさんのことを言われた
転校生
お前がリオンくんと仲が良いのがいけなかったん
Aちゃん
お前ばっかリオンくんと一緒にいて
うざいんだよね
同じクラスの子
お前がリオンくんとなんか釣り合わねえんだよ
同じクラスの子
ブスが調子のってんじゃねえぞ
同じクラスの子
リオンくんと関わるな
同じクラスの子
ずっとベタベタしやが
同じクラスの子
こんなやつと一緒にいるリオンくんが可愛いそう
あなた
た、助けて
こんなんで助けが来るわけないんだ



こいつらは人がほとんどとおらなくて回りから隠れるところをしっかりと選んでいた
Aちゃんのお兄ちゃん
どうしたん
Aちゃん
お兄ちゃんまだやって
Aちゃんのお兄ちゃん
もう俺我慢できへん
そう言って私に近づいてきた


そして私はセカンドキスをこいつにされてしまった


なぜか私は涙が溢れていた
Aちゃんのお兄ちゃん
もしかしてあなたちゃんのファーストキスもらっちゃった!
ファーストキスではなかったでもあれは本当のキスじゃなくて事故だった


だから本当のキスは初めてだったんだ
Aちゃんのお兄ちゃん
みんな一回どっか行ってもらえる?
そう言うとみんなすぐにそこから走って離れていった
そう言って私の履いていたものを全部脱がされて


私の足をしたから上に向かってさわりだした
私がリオンと仲良くしたのがいけなかったんだ


いつになったら終わるのかな?


一生続くんだろうな


今すぐ引っ越したら良いんだ


そしたらリオンと関わらなくてすむし


それを隠していれば私はなにも起こらないはずだったのかも
Aちゃんのお兄ちゃん
俺のことも脱がせてよ
私は恐怖のあまり
あなた
はい
といってしまっていた
そういわれて私は言われるがまま動いてしまっていた



今その通りにしないと私は何が起こるかわからなかった



上の服を脱がしてベルトに手をかけたとき
大内リオン
あなたどこなん
返事して
リオンが来てくれた嬉しさで声を出しそうになった


でもよく考えると私は今服を何も来ていない状態だった


そんな姿リオンにみられたら本当に何もかも終わってしまう気がして


私は手を止めたが声も出さなかった
Aちゃんのお兄ちゃん
誰かきたんかな
はやくこっちいこ
そう言って私を引っ張って物陰に隠れた
大内リオン
あなたおらんの
はやく返事してよ
Aちゃんのお兄ちゃん
俺ばれたらヤバいから帰るは
あなた
えっ
そう言うとダッシュで家に帰っていった
大内リオン
あなたおるん
こっちから声が聞こえてんけど
あなた
ごめんリオンこっち来んといて
大内リオン
あなた逆にごめんやけど
あの動画見ちゃった
あなた
えっ
なんでもうグループメールに送られたん
私の人生が終わったと思った
大内リオン
違うねん
遊びの帰りに転校生とAちゃんが笑ってるの見かけて
そんなに面白いんやたらみたなって思って
見せてもらってでもすぐに目つぶったし
そいつらには動画ちゃんと消去させたから
リオンが私を助けようとしてくれたことが嬉しくて


私は涙を流してしまった
大内リオン
後服おいとくから着て俺のやからもしかしたらあれかもやけど
あなた
リオンちっちゃいから大丈夫やで
大内リオン
泣いてても余計なことは言えるんやな
私は着替えをしてふたりで家までかえって



今までのことを話すためにリオンの家にお泊まりをした



そして次の日からはリオンが守ってくれた



でも幼なじみとはまだ仲直りしてない



卒業の日私は久しぶりに幼なじみと話した



あの頃転校生にいじめられていたのは私だけじゃなくて幼なじみもだったらしい



たくさん謝られたあの日嘘をついて遊びに誘ったこと



もっと前にあなたを信じなかったこと


そんな簡単に許せないはずなのに私は許してしまった



今でもたまにあの日のことを思い出してしまう



今私中学校に通っているそこは同じ小学校の人もいれば違う小学校の人もいる


けど転校生はまた別の場所に転校していき


Aちゃんの家族もなぜか急に引っ越した


あの動画事件に関わっていた人は数人同じだけど残りは別の中学校に入って


少し今は気楽に生活するようになった


でもひとつだけみんなにいっていないことがある


それは「リオンと幼なじみで仲がいいこと」


学校ではあまりはなさないでいる


それはあなたの卒業するときのお願いだった

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